三本槍岳を周回コースで

我が家で利用している「山歩きガイド」という本では、那須の三本槍岳は、その先の大峠三斗小屋温泉まで足を伸ばす周回コースとして紹介されており、今回はそれに挑戦してみることにした。

午前5時40分に峠の茶屋にある県営駐車場を出発し、峰の茶屋(6時4分)を経由して、6時23分に朝日岳の肩に着くが、今回は先が長いため朝日岳登頂は割愛。しかし、今日は期待したほど天気は良くならず、熊見曽根(6時29分)〜清水平(6時42分)〜北温泉分岐(6時49分)を経て到着した三本槍岳の山頂(7時5分)もガスの中だった。

何も見えないし、まだ疲れてもいないので、そのまま休憩なしに大峠へと続く尾根道を下って行く。間もなくガスが一部晴れてきて、なかなか良い見晴らしであることが判明するが、狭い登山道の両脇に密生する笹や雑草についた露のせいでシャツもパンツもびしょ濡れ状態。もっと道幅が広ければ最高のお散歩道なのになあと罰当たりな不平をもらしつつ、甲子山分岐(7時13分)を過ぎて7時52分に大峠到着。

峠の手前のあたりにはニッコウキスゲが群生しており、大峠から正面に見える流石山の斜面にも色々な花が咲いていてとてもきれい。よほど登ってみようかと思ったのだが、この先どれくらい体力を消耗するのか見当もつかないため、今回は次に三本槍岳に登るときの楽しみにとっておくことにして三斗小屋温泉に向かう。

しかし、ここからの樹林帯に続く道はこれまで以上に両側の雑草が欝蒼と茂っており、いつ熊とバッタリ出会ってもおかしくないような不気味な雰囲気。そんな中を、ZEN Stone 2GB(ピンク)のボリュームを上げて、峠沢(8時10分)〜旧会津中街道分岐(8時11分)〜中ノ沢(8時20分)〜赤岩沢(8時28分)と足早に通り抜ける。

GPSの表示を見ると、現在地が地形図上のルートより幾分西にズレているようなのが少々気になるが、赤岩沢を渡った先の急な上りをしばらく進んでいくと道幅が次第に広くなっていくのが分かり、どうやら人里に近づいているのは間違いなさそう。温泉手前の分岐(8時50分)を通り越し、8時52分にようやく三斗小屋温泉に辿り着いた。

ここから先は何の問題もなく、沼原分岐(9時10分)〜延命水の水場(9時17分)〜避難小屋(9時33分)を通過して、9時44分に峰の茶屋着。10時6分に峠の茶屋の駐車場に戻ってくることが出来た。全体で4時間半ほどのコースであったが、結局、途中で休憩らしい休憩はとらなかったため、持参した食糧にも手を付けず、水と飴玉3個だけで済ませてしまった。

ということで、大峠から三斗小屋温泉までの区間は泥濘も多く、人通りも少なそうであまり楽しくない。次は、天気の良い時期を狙って、北温泉のあたりから三本槍岳〜流石山を目指すコースに挑戦してみたいと思います。