ルーヴル美術館展

今度の日曜日が最終日ということで、国立西洋美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」をようやく見に行ってきた。

相当混んでいるという情報だったので、あらかじめローソンでチケットを購入して午前9時30分の開館時刻ちょっと前に美術館に到着すると、既に入館は始まっており、すぐに会場に入ることが出来た。中はそれなりの人出であったが、一番人気であるフェルメールの「レースを編む女」でも7、8分待っていれば最前列で鑑賞できる程度だから、まあ、不満はない。

「17世紀ヨーロッパ絵画」というサブタイトルが付けられているとおり、展示されている作品は宗教画や肖像画から風景画、風俗画、静物画などの日常に根ざした作品まで多種多様。悪く言えばまとまりのない展示内容であるが、これまであまり興味の無かった静物画が、この時期、既に完成の域に達していると言って良い程に精密かつ鮮明なのが印象的だった。

そんな中で、個人的に一番見たかった作品はベラスケスの「王女マルガリータの肖像」。彼がスペイン国王フェリペ4世の娘であるマルガリータを描いた作品は、有名な「ラス・メニーナス(女官たち)」や「白い服の王女マルガリータ・テレーサ」など何枚もあり、俺もこれまでに何度か写真で拝見させて頂いていたが、今回、ようやく実物にお目にかかることが出来た。

ということで、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」やカルロ・ドルチの「受胎告知」(=天使と聖母の顔だけが別々に描かれている。)も良かったし、最後の方に展示されていたおかげで(疲れ果てた人々を尻目に)ムリーリョの「6人の人物の前に現れる無原罪の聖母」をゆっくりと鑑賞出来たのもとても有難かった。いつかはスペインのプラド美術館で「ラス・メニーナス」や「無原罪のお宿り」をじっくり鑑賞してみたいものです。