アース

期末試験明けの娘が友人とカラオケに行くというので、彼女らをカラオケ店に送った後の待ち時間を利用して、妻と一緒に話題の「アース」を見てきた。

TVを大々的に使った宣伝が功を奏したせいか、ドキュメンタリー作品としては異例なほど人気を集めているそうで、事実、公開されてから相当の日数が経っているにもかかわらず、この日も映画館はほぼ満席。甘く見てネット予約をして行かなかった我々は、何と最前列で鑑賞するハメになってしまった。

内容は、北極から始まって南極まで、地球上に住む様々な生物の生の営みを紹介するもので、映像はもちろん美しく、非常に興味深いシーンも多々登場するんだけど、誠に残念ながら、これまでTVのCFなんかで見かけたことのあるシーンがとても多く、ほとんど新鮮な感動は得られない!

また、地球温暖化の問題をどのように取り上げているのかという点についてもちょっと興味があったんだけど、それに関係するシーンは意外なほど少なく、特に目新しい視点が用意されている訳でもないので、その面からも期待ハズレだった。

ということで、こういった映像が売り物の作品にはTVを使った宣伝が特に有効なんだろうとは思うが、今回のは明らかにやり過ぎ。まあ、こういうことがないように、ドラマの場合はできるだけ予告編等を見ないように気をつけているんだけど、今回はドキュメンタリーということで油断したのが敗因でした。