ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

この三連休は年賀状作りや(ささやかな)大掃除に充てたため、どこにも遊びに行かなかった。で、せめて最後の日くらいはということで、家族で「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」を見に行ってきた。

実は、昨晩、この作品の第一作目をTVで放映していたんだけど、俺と妻は開始早々から爆睡状態。でも、唯一人最後まで見続けた娘の評価によると“面白かった”とのことだったので、本作に決定した次第である。

内容は、インディ・ジョーンズダ・ヴィンチ・コードを足して二で割ったようなもので、大作風の雰囲気を醸し出そうとはしているんだけど、実際は結構安上がりに作っているんじゃないだろうか。一応、パリやロンドンで海外ロケも行っているんだけど、まあ、アメリカからなら二泊三日くらいでなんとかなりそう。(?)

ストーリーの方はご都合主義のオンパレードで、出された謎の答えを観客が考えようとする前に主役のベン・ゲイツが片っ端から解いてしまうため、見ていてとっても楽チンだし、ストーリー展開もモタつくところがない。まあ、謎自体がそう大した内容では無いことを考えれば、こういったやり方もアリなのかもしれないなあ。映像的にはロンドンの狭い道を有効に使ったカー・アクション・シーンがなかなか面白く、昨日見た「ダイ・ハード4.0」におけるCG満載カー・アクションよりも気が利いていた。

出演者の方は、意外なことに娘がファンだということが判明したニコラス・ケイジ以下、全員とても楽しそうに演じているが、俺としてはジョン・ボイトの元気なお姿を拝見できたことがとても嬉しかった。また、最初、あまり印象に残らないキャラだと思っていたジャスティン・バーサのボケぶりが十分に面白かったのにはちょっと感心。唯一、ヒロインの魅力が弱いのがキャスティング上の問題かなあ。

ということで、家族向け娯楽作品としてはなかなか良くまとまっており、特に大きな不満はなかった。ラストではしっかり次回作への伏線も張ってあり、また楽しませてもらえそうです。