今回は、ディオクレティアヌスとコンスタンティヌスのお話し。
相次ぐ蛮族の侵入により風前の灯火であったローマ帝国を「四頭政」の導入によって救済したディオクレティアヌス。しかし、コンスタンティヌスの手によって四頭政はあえなく崩壊し、非ローマ的な中央集権国家へと変貌していく・・・
まあ、四頭政を維持したとしても、昔ながらのローマ帝国が引き続き存続しえた訳ではないんだろうけど、ローマ人的な“寛容”の精神が失われていく過程はとても悲しい。読んでいて、思わずアンチ・キリスト教になってしまいそうだが、コンスタンティヌスが何故“大帝”なのかは良く判った。
それと、先月のイタリア旅行で見てきたあの美しいコンスタンティヌスの凱旋門が、実はパッチワークだったってことにはビックリ。あのとき分かっていればもっと良く見てきたのになあ。