ローマ人の物語 (8)〜(16)

いよいよ、ユリウス・カエサル登場! ということで、単行本でいうと「ユリウス・カエサル ルビコン以前」、「同 ルビコン以後」それと「パクス・ロマーナ」の3冊に相当する。

作者のカエサル贔屓は微笑ましいほどであるが、それにしても彼が歴史の中で活躍した時間の短いことには、改めて驚いた。その間で、三頭政治ガリア戦記、“賽は投げられた”、クレオパトラ、そして最期の“ブルータス・・”まで、皆が知っているエピソードをたくさん残しているんだから、やっぱり大した人物なんだろう。

最後の「パクス・ロマーナ」は、そんなカエサルの後継者アウグストゥスのお話。カエサルが信長であれば、彼は秀吉と家康の役を一人で成し遂げたんだから、それはそれでやっぱり大したもの。

夏休みにイタリアに行ったとき、彼等の残した遺跡がどれくらい見られるか、今から楽しみです。