ミツモチ山のアカヤシオ

今日は、妻と一緒に矢板市の高原山へ行ってきた。

本当は、5月8日に開山祭が行われたばかりの那須岳に行ってみようと妻と話していたのだが、天気予報によると今日の県内は風がかなり強そう。この調子では、ただでさえ強風で有名な那須岳周辺は物凄いことになっているのではないかということで、目的地を先週行きそびれた高原山周辺に変更する。

さて、午前8時頃に着いた大間々の駐車場にもかなりの強風が吹いており、一抹の不安を覚えながら8時6分に出発。大入道方面へ足を伸ばしてみるつもりも無かった訳ではないのだが、とりあえずは様子を見るため、駐車場のすぐ先にある分岐からやしおコースに入り、まずはミツモチ山を目指すことにする。

樹林帯に入ってしまえば風の影響はそれほど感じられず、のんびりしたペースで歩いて行くと、大丸(8時50分)の前後からアカヤシオの花が見られるようになる。残念ながらピークは去ってしまったようであるが、まあ、ある程度覚悟はしていたので先週の桝形山ように落ち込むことはなく、9時11分にミツモチ山に着いた。

まだ1時間しか歩いていないが、せっかくなので山頂の先のベンチに座ってコーヒーブレイク。どうやら風も治まってきたようなので、再出発(9時39分)後は青空コースから八海山神社を目指すことにするが、こちらのアカヤシオはちょうど今見頃を迎えたところであり、なかなか見事だった。

“狩猟鳥獣捕獲禁止区域”の標識の手前から近道(10時14分)に入ると、15分ほどで見晴らしコースに合流し、そこには“八海山神社0.8km”の標識(10時29分)が立っている。ここから先は、以前、娘と3人で歩いたルートであり、そのときのことを思い出しながら、10時53分、八海山神社に到着。

一応、カップヌードル等の用意はしてきたのだが、それほどお腹が空いていないのと少々風が冷たいことから休憩時間を短縮し、11時6分に再出発。林間コースの途中には残雪が見られたものの、特に山歩きの支障にはならず、11時58分に駐車場に戻ってきた。

ということで、恒例の日帰り温泉は“矢板温泉まことの湯”を利用し、冷えた体を温めてから帰宅。次は、シロヤシオが綺麗な時期にでも、今回歩けなかった大間々〜大入道までの周回コースに挑戦してみたいと思います。

 スコルピオンの恋まじない

2001年作品
監督 ウディ・アレン 出演 ウディ・アレンヘレン・ハント
(あらすじ)
1940年のニューヨーク。保険会社に勤務する敏腕保険調査員のC.W.ブリッグス(ウディ・アレン)は、リストラ担当として赴任してきたベティ=アン・フィッツジェラルドヘレン・ハント)と犬猿の仲。ある日、同僚の誕生日パーティに出席した二人は、怪しげな催眠術師のヴォルタンから、あるキーワードを聞くと相思相愛になるような暗示をかけられるが、その裏には恐ろしい犯罪の影が….


ウディ・アレンが監督、脚本、主演を務めたコメディ映画。

その犯罪というのは、催眠術を使ってC.W.を操り、窃盗を働かせるというものであり、後日、C.W.の自宅に電話をかけたヴォルタンは、電話に出たC.W.に“コンスタンティノープル”というキーワードを囁いて催眠状態に陥らせ、保険会社の顧客である金持ちの家から金品を盗み出すことを命じる。

最初からネタをバラしているため、観客は真犯人が誰かといったことに思い悩む必要もなく、自分の犯行とは知らないまま盗難事件の調査に当たるC.W.のマヌケぶりを見て笑っていれば良いのだが、保険会社内部の者の犯行と推理した彼が怪しいと睨んだのが天敵のフィッツジェラルドということで、話はややこしくなってくる。

まあ、最後は催眠術師ヴォルタンの悪巧みを暴いたC.W.が、同じく催眠術で操られていたフィッツジェラルドを救出することによって無事ハッピーエンドを迎えるのだが、自分の本当の気持ちに気付いたC.W.の愛の告白に対し、フィッツジェラルドがOKを出すときのやり取りが洒落ており、なかなか後味の良いエンディングになっている。

不満があるとすれば、C.W.とフィッツジェラルドの絡みにロマンチックな雰囲気が希薄なところであり、まあ、その責任の大半は公開当時66歳のウディ・アレンにあるのだろうが、フィッツジェラルド役のヘレン・ハントに色気が足りないのも事実であり、わき役で出ているシャーリーズ・セロンに比べると相当見劣りしてしまう。

ということで、主演を務めたウディ・アレンの枯れた味わいは決して嫌いではなく、大きな不満は無いのだが、やはり主演はもう少し年若の他の俳優に任せた方が良かったような気がする。「タロットカード殺人事件(2006年)」における彼の役回りは、本作の反省の結果だったのかもしれません。