2010-05-12から1日間の記事一覧

 神の火

高村薫の初期長編作品。主人公はソヴィエトの元スパイということで、本書はそんな主人公の1990年の夏から冬までの間における行動を丹念に描いている。今回は文庫本で読んだ訳であるが、単行本の初版が出たのは1991年8月ということで、正にソヴィエト連邦の…