大嵐山の山開き

今日は、妻と一緒に南会津にある大嵐山の山開きに参加してきた。

最近の妻との山歩きでは地味な山ばかりが続いてしまい、これはマズイと思って何か面白そうなネタを探していたときに引っ掛かってきたのが“山開き”。福島県では、現在、毎週のようにどこかの山で山開きが開催されており、今日も磐梯山とこの大嵐山で予定されているらしいのだが、前者は歩いたことがあるということで自動的に後者に決定!

さて、午前7時前に会場である湯ノ花温泉交流センターに着くと、センターの前には十数台の車が路上駐車しているなどなかなかの賑わいであり、正直、こんなに人気があるとは思わなかったなあ。受付で記念バッチや無料入浴券等を頂いてから会場の片隅で待機しているとほぼ定刻にセレモニーが始まり、あいさつの後のテープカットに引き続いて山歩きスタート。

目に入る登山者数はざっと百人くらい(?)であり、我々も遅れないように7時6分に歩き出す。しかし、一般道に続く舗装された林道はそれなりの傾斜であり、ここで早くもいくつかの集団が遅れ始める。我ら夫婦もそんな遅い方の集団に混じって7時29分に登山口に着くが、通常だったらここまで車で来られるのだろう。

さて、登山口のすぐ先で再び未舗装の林道のようなところに出るが、そこをしばらく進んだところにあるのが湯ノ倉山への下の分岐(7時44分)であり、帰りはここに戻ってくる予定。その分岐を過ぎると道幅は次第に狭くなっていき、徒渉(7時50分)も出てくるなどようやく普通の山歩きっぽくなってくる。

2度目の徒渉(8時21分)の後、ルートは沢から離れていき、それに連れて傾斜もだんだんきつくなってくる。休憩を取る登山者の数も増えていき、我々も湯ノ倉山への上の分岐(9時1分)のところで一休み。その先の急斜面もちょっと先が見えない感じであり、う〜ん、妻には少々荷が重かったかしら。

しかし、大変そうなのは周囲の登山者も同じであり、彼らと一緒に頑張って歩き続けると山頂付近ではシャクナゲタムシバの花を見られるようになる。そんな中、ようやく尾根に出ると長かった急傾斜も一段落であり、周囲の景色を楽しみながら10時1分に大嵐山(1635.6m)の山頂に到着。受付でもらった上りのコースタームは2時間30分〜3時間であり、ギリギリでその範囲に収まったようである。

さして広くない山頂は山開きの参加者で埋め尽くされており、我々も何とか空きスペースを見つけて大休止。晴天ということで周囲の見晴らしも良いが、会津駒ヶ岳方面が一部樹木に隠れて見えないところが玉に瑕であり、以前歩いた田代山からの絶景に比べると一歩後れを取る感じかなあ。

さて、小一時間ほど休憩を取った後、10時58分に下山に取り掛かる。復路は湯ノ倉山を経由する予定であり、そこへの上の分岐(11時39分)を左に入ると、ようやくといった感じで比較的平坦な山道が続いている。最後の上りも心配したほどではなく、12時14分に湯ノ倉山(1343m)に着く。

山頂では数名の方々が日陰に入って休憩されており、彼らからの漬け物等のお裾分けを有り難く頂戴してから12時27分に再出発。かなりの急斜面を慎重に下っていくと、やがて今朝方通った下の分岐(13時17分)のところで往路に合流し、登山口(13時28分)を経て13時46分に交流センターに戻ってきた。

午後2時〆切りだった“すいとん”の配給には何とか間に合ったが、登山者の多くは既に帰路に着いた後らしく、テントの下の人影はまばら。頂いた無料券で入れる入浴施設はどこもあまり広くなさそうだったので、塩原まで我慢して「みかえりの郷 彩花の湯」を利用し、身も心もさっぱりしてから帰宅した。

ということで、本日の総歩行距離は9.4kmだったが、急斜面の続く上りはなかなかハードであり、登頂を断念した方も何人かいらしたのではなかろうか。正直、お祭り気分で歩けるような山ではないものの、多くの参加者の存在が励みになったのも事実であり、山開き初心者の我々にとってはなかなか良い経験になりました。