今日は、妻と一緒に、栃木市と鹿沼市の境界にある有名な方の三峰山を歩いてきた。
ここを選ぶ上での最大の問題点は、妻のお目当てである日帰り温泉施設が近場に無いことであり、当初、ロウバイで有名な“上永野 蝋梅の里”の見学でお茶を濁そうと思っていたのだが上手くいかず、結局、ちょっと遠回りにはなるが、妻がネットで見つけてきた栃木市の“柏倉温泉 太子館”に立ち寄ることで交渉妥結。午前9時22分、登山口のある御嶽山神社に隣接する駐車場を出発する。
境内に順路表示は無かったが、事前情報に基づいて裏山へと続く石段を上り、祖霊殿の右脇を通って山道に入ると、ここから御嶽大神御岩戸までは神社の附属設備(?)が点在しており、山道というよりも“参道”の雰囲気が色濃い。滝修行に使われるらしい清滝不動(9時37分)を経て普寛堂(9時51分)に着くと、その先には荒れた石段が続いており、それを上りきって10時14分に御嶽大神御岩戸に到着。
ここには三笠山というところへ直登するための鎖も用意されていたが、今日は手書きの標識に従って右手のトラバース道に入る。その先からルートの雰囲気はガラッと一変し、杉の植林地の中を緩やかに上って稜線上の分岐(10時44分)に着くと、視界は一気に広がり、10時48分に最初の目的地である奥の院に到着する。
ここはなかなか眺望の良い場所なのだが、妻もまだ疲れていないようなので、祀られている三体の神像を見学したくらいで先に進む。先ほどの分岐(10時55分)まで戻り、“三山参道”の表示に従って東南の方向へ歩いていくと、いつのまにか立ち入り禁止のトラロープが現われ、以後、ルートは稜線上ではなく、このトラロープ沿いに続いている。
剣ヶ峰と権現山という名前があるらしい2つのピークを越えたところにある分岐(11時40分)を“三峰山”方向へ進み、標識の無い下山道分岐(11時51分)を直進して最後の上り斜面に取り掛かると、20分くらいで最終目的地の三峰山(605m。12時12分)に到着。今日は妻の調子も良好のようであり、ここまでほとんど休み無しで歩き通すことが出来た。
事前情報によると、山頂のトラロープをちょっとだけ越えれば採石場の全景が見渡せるとのことだったのだが、残念ながらそこは先客に占領されており、やむなく見晴らしの無い窮屈な山頂でコーヒーブレイク。20分程度の休憩であったが、その間も数名の登山客が山頂を訪れ、この山の(鹿沼の三峰山とは比較にならない)人気の高さを改めて思い知らされた。
さて、12時34分に下山に取り掛かり、引き返してきた分岐(12時51分)を右折し、長くて急な斜面を慎重に下りて行く。俺の方は分岐の手前で一度尻餅をついてしまったが、妻の歩き方はなかなか安定しており、途中出会ったカモシカの死骸に驚いたくらいで、林道(13時29分)に下り立つまでの間、ほぼノーミスで歩き通す。13時48分に無事駐車場まで戻ってくることが出来た。
ということで、帰りに立ち寄った“柏倉温泉 太子館”はとても雰囲気の良い施設であり、空いていたこともあってのんびり汗を流すことが出来た。遅めの昼食に食べたそば&てんぷらもなかなか美味であり、ここを見つけてくれた妻に感謝しながら帰路につきました。