槍ヶ岳(2日目)

早立ちされる方の物音で、アラームを設定しておいた午前4時前に目が覚める。

幸い雨は降っていないものの、周囲にはガスが立ち込めており、当然、テント場から槍の穂先は全く見えない。当初の予定では、槍ヶ岳山荘付近で日の出を迎え、その後、二度目の山頂を目指すつもりだったが、しばらく様子を見ていても槍の穂先は一向に姿を現さず、これでは昨日以上の眺望は到底期待できそうにない。

また、あまり出発を遅らせると上高地でのバスの混雑に巻き込まれそうということで、本日の登頂を断念。軽い朝食の後、5時45分にテント場を出発すると、後は往路を引き返すだけであり、坊主岩屋(6時3分)〜天狗原分岐(6時40分)〜大曲り(7時9分)〜ババ平(7時27分)〜槍沢ロッヂ(7時57分)〜二の俣(8時19分)〜一の俣(8時25分)〜横尾(9時5分)〜徳沢(10時4分)〜明神(10時55分)と歩いて、11時43分に上高地バスターミナルに到着。

最後の方は小屋に着く度に休憩を取りながら歩いたため、往路よりかなり時間がかかってしまったが、土曜日のバス乗り場の混雑は何とか回避できたようであり、無事、11時50分発のバスに乗って沢渡駐車場まで戻って来た。

ということで、山頂からの眺望以外はほぼ計画どおりに山歩きを完了することができ、まずは大満足。槍ヶ岳北アルプスの中心的な存在であり、これからも度々訪れることになりそうであるが、とりあえず、次回は中房温泉からの表銀座縦走に挑戦してみたいと思います。

なお、今回の山歩きで気付いたことを備忘録的に書いておく。
1 体力不足を補うためには、テント装備のなお一層の軽量化が必要であり、そのためにも無駄な食料は極力持って行かないこと。また、夏山での防寒着は薄手のダウンジャケットに限定する。
2 テント装備での下山時には必ずサポートタイツを身に付けること。また、ストックは一本だけにしておき、転んだときにはどちらか一方の手が自由に使えるようにしておく。
3 今年購入したzamberlanのヴィオーズ・プラスGTは、やはり1サイズ大きかったようであり、靴ズレを予防するため、靴ヒモを最初からしっかり結ぶとともに、あらかじめ踵にテーピングをしておくこと。
4 水場の豊富なルートでは、ハイドレーションシステムより、空のペットボトルを携帯して水を随時補給しながら歩く方が何かと便利。ザックの軽量化にも役立つ。