英国旅行(第3日目)マダム・タッソーとロンドン塔

今日の日程は、娘が楽しみにしていたマダム・タッソーからスタート。

土曜日ということで、念のためロンドン交通局のサイトで地下鉄の運行状況を確認してみると、案の定、Circle線やHammersmith & City線は運休らしく、Journey Plannerではベーカー・ストリートまで南回りで行くように指示される。しかも、始発電車も午前8時過ぎにならないと動き出さないようであり、これにはちょっとビックリ。

ラッセル・スクエアからその始発電車に乗り、ピカデリー・サーカスでBakerloo線に乗り換えてベーカー・ストリートへ。ホームの壁面はシャーロック・ホームズばかりであり、地上に出て彼の銅像の前で記念写真を撮ってから、マダム・タッソーの入口(=バウチャーを持っている人用の3番ドア)に並ぶ。

オープン予定時刻の9時前には相当長い入場待ちの列が出来ていたが、最初の方だったせいもあって内部はさほど混んでいない。大勢の有名人の蝋人形と写真を撮ったり、お化け屋敷(=人が脅かすシステムであり、結構怖い。)に入ったりした後、最後はマーベル・コミックのヒーロー達がバッキンガム宮殿の前で大活躍する4Dアニメを観賞して、とても楽しい時間を過ごすことが出来た。

次の予定はシャーロック・ホームズ博物館であり、Galaxy Sのナビ機能を使って何とかその前にたどり着くが、派手なマダム・タッソーの直後ということもあって、その外観は相当にショボい印象。そこで、博物館に入るのは止めにして隣のお土産屋さんに入ってみたのだが、こちらでも特に欲しくなるようなものは見当たらなかった。

そのせいではないと思うが、この頃から娘の元気が無いのがちょっと心配になり、地下鉄でタワー・ヒルに移動した後、ロンドン塔の近くにあったレストランで早めの昼食にする。彼女の食べたがっていたフィッシュ&チップスがメニューにあったので、それとピザを食べながらこれからの日程について相談し、今日の観光はロンドン塔を見て終了ということにする。

さて、ロンドン塔のチケット売り場には長い行列が出来ていたが、バウチャーがあれば空いている団体用窓口でチケットと交換できる。最初、ホワイト・タワーに入ってみたのだが、内部の展示物等はかなりモダンなイメージで統一されており、漱石の「倫敦塔」のような幻想的な印象は全く無い。

ジュエルハウスに展示された王冠や王勺はなかなか素晴らしかったが、壁面に囚人の刻んだ文字が残るビーチャム・タワーにしても、あまりに綺麗に整備されてしまっているため、かえって往時の雰囲気(=まあ、俺の勝手な妄想かもしれないのだが・・)が全然伝わってこない。

そんな訳で、ロンドン塔の見学は早々に切り上げ、城壁を出たところからタワー・ブリッジのお姿を間近に眺めて本日の観光は終了。地下鉄でいったんホテルまで戻るが、親の方はまだまだ元気ということで、いつでも連絡が取り合えるように娘に携帯電話1台を残し、俺と妻とでお土産を仕入れるためにハロッズへと向かう。

店内はかなりの広さらしく、日本のデパートのように地下で食料品を売っているという訳でも無さそうであるが、上の方の何階かにあったギフト品のフロアでチョコやビスケットの類を何種類か購入し、もうすっかりロンドンでの買い物に慣れたらしい妻が一人でレジを済ませてから、娘の待つホテルへと帰った。

ということで、部屋に戻ると、ゲームをしながら十分休養をとった娘の顔には笑顔が戻っており、まずは一安心。帰りがけにテスコ・エクスプレスで買ってきたパンや飲み物で軽く夕食を済ませ、明日に備えて早々にベッドに入りました。