英国旅行(第2日目)バッキンガム宮殿とナショナル・ギャラリー

今日は、バッキンガム宮殿における衛兵交代式の見学からスタート。

しかし、まだ時間に余裕があるので、ひとまず地下鉄でウェストミンスターに向かい、地上へ出ると、昨日ロンドン・アイから眺めたビッグ・ベンが目の前に聳えている。全景を入れるため橋の中ほどまで移動して記念写真を撮ってから、ウェストミンスター寺院聖マーガレット教会を経由してセント・ジェームズ公園まで歩いていく。

今回、Galaxy S(=海外パケホ適用済み)のナビ機能を頼りにしていたのだが、このときはまだ要領が上手くつかめず、結局、妻の“野生の勘”の助けを借りてなんとか公園にたどり着く。散策中、意外にあっさりとリス3匹を発見することが出来たので、池の橋を渡った先で公園を出て例のザ・マルを歩いていくとバッキンガム宮殿に到着。

衛兵交代式までは1時間以上も時間があったが、宮殿の門の前には既に人垣が出来つつあり、我が家も道を渡った反対側(=ヴィクトリア記念碑の裏側)の最前列に場所を確保して行進が始まるのをじっと待つ。その後も見物客は増える一方であり、騎馬警官も現れて整理に当たっていた。

予定時刻である11時30分を過ぎた頃、ザ・マルの方向から待ちに待った衛兵の皆さんが行進してきて式典がスタート。我が家の位置からでは、門の内側で行われる衛兵交代式の様子はよく分からなかったが、式を終えた衛兵さん達が中央の門から出てくるところはしっかり正面から見ることができ、1時間以上待った甲斐は十分にあった。

さて、次の予定は11時45分に予約しておいた夏季限定のバッキンガム宮殿の内部見学。あらかじめ自宅に郵送されてきていたチケットを持ってTicket Holderの列に並ぶと、厳重なセイフティ・チェックの後、宮殿内に入ることが出来る。ちょっとお役所的な印象もある外観に比べ、宮殿の内部は豪華絢爛であり、我々の日常感覚とはまったくの別世界。

楽しみにしていた“絵画の間”では、フェルメールの「音楽のレッスン」やレンブラントルーベンス、カナレット等々の作品をゆっくり鑑賞できたし、特別展示されていたキャサリン妃のウエディングドレスもとてもきれい。宮殿の出口に設置された特設テントのカフェで広大な庭園を眺めながら一休みした後、ヴィクトリアまで歩き、そこからバスで再びウェストミンスター寺院へ。

ここの最終入場時刻は午後3時30分。我々が入場者の行列に並んだのはその5分くらい前だったのだが、無事チケットを購入して中に入ることができ、ほっと一安心。内部はウィリアム王子の結婚式をTVで見たときよりもやや狭いような印象だったが、たまたま讃美歌のコーラス(の練習?)を聴くことが出来た娘は、ちょっと感動したような様子だった。

この後はナショナル・ギャラリーの予定だが、その前に腹ごしらえということで、タクシーでフォートナム&メイソンへ向かう。予約はしていなかったが、古びた階段を上ってSt James's Restaurantでアフタヌーンティーを申し込むと、数分待たされただけでテーブルに案内され、お店の人に助けてもらいながら何とか注文を済ませる。

例の3段トレイで運ばれてくるケーキやサンドイッチは、小食な我が家ではとても全部は食べ切れず、大半は残してしまったが、上品な甘味のあるスコーンにクロテッドクリームをたっぷり付けて食べると、これがもう最高の味。実は、隣のテーブルの子供はクロテッドクリームの上にさらに大量のジャムを乗せて食べており、俺も子供だったらちょっと真似してみたいと思ったのだが、後で聞いたところこれが正しい食べ方とのことだった。

さて、体力も回復したので、ピカデリー・サーカスを経由して徒歩でナショナル・ギャラリーに向かう。既に日はやや傾いていたが、今日は午後9時まで開いているため、入口で1ポンドの案内図を購入し、いざ、見学開始。見たい絵の在り処はあらかじめネットで調べておいたので、俺が部屋の番号を告げると案内図を持った娘がそこまでの順路を指示してくれる。

残念ながら、レンブラントフェルメールの作品が展示されている一画は閉まっていたのだが、ルーベンスの「シュザンヌ・フールマンの肖像」にベラスケスの「鏡のヴィーナス」、そしてカラヴァッジオの「エマオの晩餐」という強烈な連続攻撃に不満を洩らしている暇もなく、締めにダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」とホルバインの「大使たち」を見て任務完了。

ということで、その後、目の前にあるトラファルガー広場からタクシーを使ってホテルに戻る。早朝から夜遅くまでということで少々疲れたものの、予定どおりのスケジュールをこなすことができ、個人的には大満足の一日でした。