日留賀岳

今日は、梅雨の晴れ間を利用して那須塩原市にある日留賀岳を歩いてきた。

この山への登山口は小山さんという個人のお宅の裏山にあり、ご迷惑になるんじゃないかという思いから登るのがついつい後回しになっていたのだが、先月に行われた山開きに参加された方のブログなんかを読んでみると、そんな険悪な雰囲気からは程遠い和やかそうな歓迎ムードが伝わってくる。

そんなことに意を強くして、午前6時30分に小山さん宅のやや下手にある駐車場に到着。ここに至る寸前の一般道からの分岐点には“日留賀嶽駐車場”と書かれたお手製の標識まで用意されており、その細やかな心遣いに感謝しながら、6時34分に駐車場をスタートする。

お宅の庭先に入ると、これから農作業に出かけるらしいお家の方がいらしたので、お礼を申し上げるとともに軒先に置かれていたノートに記帳を済ませ、お手製の地図を一枚頂戴してから日留賀岳への登山口になっている鳥居(6時38分)を潜る。

それなりの斜面に付けられた登山道は明確であり、荒れてもいないのでとても歩き易い。また、本日は重いウェイトを家に置いてきたので至って楽チン。最近は、ザックが軽いというだけでとても幸せな気分になれるのだが、これもボッカ訓練の成果の一つと言って良いのだろうか。

6時57分に高圧線の鉄塔の下を通り抜けると、舗装されていない荒れた林道に出る。震災の影響か、落石が目立つ道を右方向に進んでいくと、7時19分に林道の終点であるちょっとした広場に着くので、ここから左手に入って山歩き再開。分岐のない一本道ということで迷いようもないのだが、しばらく進んだところでGPSを確認してみると、地形図上のルートからは随分と西側へズレていることが発覚。

しかし、ルートは依然として明確であり、概ね北に向かっていることも間違いないようなのでそのまま進んで行くと、途中から斜面を東の方へトラバースするような感じで軌道修正が行われ、7時50分に地形図上のルートと合流する。どうやら急傾斜区間をパスするために迂回ルートが開発されたものらしく、この合流地点からは稜線上に付けられた本来の直線的なルートを上って行く。

30分ほど上り続けると、数少ないチェックポイントである木の鳥居(8時24分)を潜ることができ、ここから先がこのコースのハイライト。樹木の密度が減って明るくなった雰囲気の中、鳥居の少し先からは日留賀岳の山頂を確認できるようになり、小さなアップダウンを何度か繰り返し、金属製の小さな鳥居(9時3分)を過ぎると、9時22分に日留賀岳(1849m)の山頂に到着する。

天気の関係であまり遠望はきかないが、無人の山頂からは周囲を360°見渡すことができ、塩那道路や高原山の裏側(?)といった珍しい景色を眺めながら、腹ごしらえ。しばらく休憩した後、来た道を引き返して11時45分に駐車場に戻ってきた。
木の鳥居(10時18分)〜地形図上ルートとの分岐(10時43分)〜林道終点(11時9分)〜鉄塔(11時28分)〜小山氏宅(11時42分)〜駐車場(11時45分)

ということで、往復14.8kmの静かな山歩きが堪能できるものの、途中からの眺望を含め、少々変化に乏しいのが難点であり、精神的には結構疲れる。また、虫除けに持っていったアース製薬の「おそとでノーマット」が全く役に立たないことが良く分かったので、次のテント泊には昔ながらの蚊取り線香を持参することになりそうです。