雲取山でテント泊デビュー(1日目)

今日からGWが始まるということで、かねてからの予定どおり1泊2日で雲取山に行ってきた。

歩くだけなら日帰りも可能なコースなので、当初、朝はのんびり出発することを考えていたのだが、ネット情報によるとGW期間中の鴨沢周辺の駐車場事情は相当に厳しそう。そこで、真夜中に自宅を出発し、午前4時を過ぎた頃に鴨沢のバス停前の駐車場に到着したのだが、そこは既に満車状態。しかし、ちょっと手前の留浦駐車場にはまだ十分余裕があったので、そちらまで引き返して無事駐車することができた。

しばらく仮眠を取ろうと思ったが、駐車場にいる人の声がうるさくて良く眠れないし、そうこうするうちに周囲がだんだん明るくなってきたので、諦めて出発の準備に取りかかる。荷物を詰め込んで約11kgに膨れ上がったグラナイトギアのヴェイパートレイルにハイドレーションシステムを取り付け、午前5時18分に駐車場を出発する。

広い車道を鴨沢の駐車場(5時27分)まで歩き、そこから右手の斜面に付けられた狭い舗装道を上がって行く。思っていたよりもルートは単純であり、標識どおりに進んで行くと、いつしか道路の舗装も途切れて普通の山歩きらしくなってくるが、20分くらいで再び舗装された林道と合流し、ここが小袖乗越(5時47分)。そこにある非公認駐車スペース(?)にも既に数台車が止められていた。

その先をしばらく進んだ左手に雲取山への登山口があり、ここから本格的な山歩きが始まる。13kgくらいになっている筈のヴェイパートレイルは、流石にいつもボッカ訓練で使っている小型ザックよりも背負い易いものの、重いことには間違いない。先を考えてちょっと抑え目にしようかとも思ったが、まあ、今回は自分の力試し的な意味もあるので、とりあえず普通のペースで進んでいく。

堂所(6時52分)の先でルートは右に曲がり(7時6分)、その先の「七ツ石小屋経由雲取山近道」という標識(7時17分)に従って右側の分岐へ入っていくと、このあたりから傾斜が少々きつくなり、思ったより足が上がらなくなっていることに気付く。仕方ないので、七ツ石小屋(7時38分)のベンチのところで今日初めての小休止を取ってから、重い足を引きずって8時7分に七ツ石山の山頂(1757.3m)に到着。

残念ながら、雲が多くて見晴らしは良いとはいえないが、この先に続いている尾根歩きのルートはとても快適そうであり、疲労感はどこへやら。ヘリポート(8時39分)を通過し、8時44分に本日のテン泊予定地である奥多摩小屋に到着するが、ちょっと時間が早すぎたようであり、周囲には一張りのテントも目に入らない。

当初、ここで重い荷物を降ろし、空身になって雲取山まで往復する予定だったのだが、初心者ということもあり、あまり早い時刻にテント泊を申し込むのも気が引けるため、予定を急遽変更。このまま先に進んで雲取山の少し先にある雲取山荘のテント場に泊まることにする。

しかし、この突然の計画変更には疲れた足がついてこれず、この先、歩くペースはガクッと落ちる。手抜きをして巻き道に入りたいという誘惑と戦いながら、何とか稜線上のルートを歩き続け、小雲取山(9時14分)〜雲取山荘分岐(9時17分)と進んで、9時33分にようやく雲取山の山頂(2017m)に辿り着いた。

ここで重いザックを降ろし、ゆっくり休憩を取るつもりだったのだが、今日の天気予報は大ハズレのようであり、空はどんどん暗くなってくるし、霧まで立ち込めて来る始末。やむなく休憩もそこそこにして、山頂の先に続くルートを雲取山荘まで下っていくことにするが、所々消え残った雪が氷のように滑りやすくなっており、そんなところを慎重にクリアしながら10時14分に雲取山荘到着。

これでもまだ早すぎたようであり、受付では「10時45分まで待って欲しい」と言われてしまったが、先にテントを張って良いとのことなので、山荘の先にあるテント場で早速設営に取りかかる。他には、おそらく昨日から居残りされている方のテントが一張りあるだけであり、場所は選び放題。水場で水を汲んだりしているうちに約束の時刻になったので、テント代300円(=安い!)とコーラ代400円(=高い!)を支払い、その後、防寒着に着替えてしばし昼寝。

シャリシャリいう音で目を覚ますと何と外では雪が降っており、ガラガラだったテント場もいつしか色とりどりのテントでほぼ埋まっている。積もりそうな雪ではないため、晩御飯を食べてから再びシュラフに潜り込み、しばらく文庫本を読んでいるとだんだん暗くなってきたので、防寒着を脱いでそのまま就寝。