鶏鳴山

GPSの本格活用の第一弾として、日光市の鶏鳴山に行ってきた。

我が家にある「栃木の山140」という本によると、この山は登山口から山頂までピストンで往復するという、まあ、あまり魅力的とは言えないようなコースなんだけど、某サイトの情報によると、山頂の先を尾根伝いに歩いて戻ってこられる周回コースがあるらしい。しかも、あまり歩かれていないために目印も少ないと、GPSの威力を試すには最適のコース。

昨夜のうちに、山頂から先の目印になりそうなところ数か所をGPSのWayPointに登録しておき、これを持って午前6時22分にバークレイカントリークラブ付近の駐車スペースに到着。行こうと思えばこの先も車で行けるらしいんだけど、「一般車両進入禁止」という立派な看板を無視する訳にもいかず、ここに車を止めて歩き出す。

今日は、GPSの他にも、スピーカー内蔵のMP3プレーヤーであるZEN Stone 2GBという新兵器も持ってきたため、これらをいじり回しながら林道をヨタヨタ歩いて行くと、6時41分に橋のある登山口に着いた。この先を5、6分歩いたところの右手にある踏み跡への入口を入ると、ここから本格的な山歩きとなる。

山頂までは、ダラダラというよりは、もうちょっとしっかりした上りが続いているが、踏み跡は明瞭で迷うような心配はない。最初の三叉路(7時4分)は真ん中のルートを選び、次の分岐(7時20分)のところでは右手に進んだ先に木製の階段が整備されており、これを上ると尾根道に戻ることが出来る。

このあたりから上りは次第に急になり、設置されたロープに助けられながらもう一上りすると、7時34分に山頂手前の祠のあるピークに到着。そして7時39分に、無事、鶏鳴山の山頂(961.4m)に立つことが出来た。(ただし、見晴らしは山頂手前のピークの方が良かった。)

山頂で一休みした後、いよいよその先の周回路に入る。確かに山頂までに比べると踏み跡は細く、所々で不明確な箇所もあるが、とにかく尾根を外さないように進んで行けば大丈夫。947ピーク(8時1分)、815ピーク(8時20分)を経由し、最後は尾根が消失するような感じの急な下り坂を慎重に降りて行くと、8時53分に林道との合流地点に辿り着き、9時5分に車のところに戻って来られた。

全体で2時間半強というコースであったが、鞍掛尾根に比べると変化に乏しく、見晴らしも良いとは言えない。終わってみれば、GPSが無くても歩けたコースだとは思うが、それ無しに山頂の先を歩く決心がついたかというと、少々疑問なところもある故、まあ、これもGPSの効用の一つなんだろう。

ということで、今日はiPodの代わりにZEN Stone 2GBを持参した訳だが、寒さのせいもあるのかも知れないが、使い始めはフリーズの連続でホトホト困った。止むを得ず、なるべくボタンに触らないように気を付けながら、ニット帽の右耳付近の折り返し部分へ本体を格納した状態で使ってみたところ、なんとか最後まで使用することができた。たまたまシャッフル再生の設定だったため、いろいろなウエストコースト系ミュージシャンの曲を楽しむことが出来たが、うーん、評価の方はこの次にしたいと思います。