イタリア旅行(第6日目) カプリ島観光

今日は「青の洞窟」で有名なカプリ島観光。ナポリの港から大型の連絡船に乗り、1時間ほどかけてカプリ島へ向かう。

青の洞窟見物は妻が一番楽しみにしていたイベントな訳だが、ここへは波が高いと入ることができず、事前情報によると8月の成功率は6割程度。添乗員さんの話では“昨日は風が強かったので入れなかった”とのこと。

とはいえ、“せっかくここまで来たんだから、まあ、何とかなるんじゃないの”みたいなノリでカプリ島に上陸した訳であるが、間もなく添乗員さんから“現時点における青の洞窟見物は不可”との報告があり、今後の波の様子を見るために先にモンテ・ソラートの展望台に行くことになった。

◎モンテ・ソラーロ展望台

ソラーロ山はカプリ島の最高峰。でも、標高は589mでリフトに乗って15分くらいで山頂まで行くことができ、そこからカプリ島全体が見渡せる。景色はなかなか美しいが、皆さん青の洞窟のほうが心配であまり盛り上がらない様子。


再び山頂からリフトで降りてくると、添乗員さんから“今日は青の洞窟は無理”との最終通告。当初の予定では青の洞窟がダメなときは「ヴィラ・サンミケーレ」というアンティーク家具の美術館に行くことになっていたが、青の洞窟の入り口付近までなら陸地からも行けるとのことで、昼食後、急遽そっちを見物することになった。

◎青の洞窟(の入り口)

海岸近くの駐車場に小型バスを止め、そこから階段を降りていくと青の洞窟の入り口のすぐそばに設けられた鉄製の足場まで行くことができる。付近の海の色は深い色合いのブルーでとても美しいが、やはり波は高く、足場にいても濡れてしまうような状態。まあ、お陰で初めて地中海の海水に触れることができた訳ではあるが・・・。ここから見える洞窟の入口は本当に狭く、そこに波がザッバーンって感じで押し寄せている様を見せられると、“この中に入るなんてとても無理”といやでも納得。


この後、小型バスでカプリの中心街に移動する。島の道路はとても狭くて日本なら一方通行にするようなところばかりなんだけど、そんなところを平気で対面通行で走っている。車同士がすれ違うときのテクニックは大したもんで、俺には到底マネできません。

◎ウンベルト1世広場

カプリの中心街にある広場。まあ、狭い島内のこと、広場と言ってもあまり広くはないが、時計台や展望台があり、ここからの眺めもなかなかのもの。周りには小規模な店舗が沢山集まっているんだけど、これが北アフリカの町みたいに建物同士が繋がっていてちょっと面白い。ちなみに、ウンベルト1世というのは、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の息子さんだそうである。


ウンベルト1世広場の付近で1時間ほど時間をつぶした後、小型バスでカプリ島の港へ戻る。途中、バスの運転手さんが「サンタルチア」や「帰れソレントへ」を熱唱(?)してくれ、これが大ウケでした。そこから連絡船でナポリに戻り、いつもの大型バスに乗り換えてこの旅の最終目的地であるローマに向かう。到着後、「青の洞窟」という名前のレストラン(=皮肉?)で夕食を食べてから、ホテルへ。俺としては、ここのレストランで食べたパスタがこの旅の中では一番美味かった。

ということで、結局、青の洞窟には入れないという残念な結果であった。でもね、カプリ島って青の洞窟以外には大した見物も無く、正直、観光するにはちょっと退屈。妻はいつか再チャレンジしてみたいようなんだけど、ダメだったときのリスクが大きすぎるような気がする。ただし、実はカプリ島には二代目ローマ皇帝ティベリウスの別荘跡が残っているそうなんで、これが見られるんなら考えても良いかなあ。