ハワイ旅行(第2日目) ノースショアアドベンチャー

今日は、カメレオン・トラベルの「ノースショアアドベンチャー&バーベキュー」に参加する予定です。

カメレオン・トラベルというのは、ロジャーさんという米国人がワゴン車1台で運営している旅行会社で、Niftyの「ALOHA倶楽部」というフォーラムの一部で熱烈な支持を受けています。

この日の朝、ホテルの前で待っていると、(外人さんにしては)小柄な白人男性がニコニコしながら近寄ってきて「おはようございます。ロジャーです。」と握手を求められました。そうですね、ロジャーさんの印象を一言でいうと「gentle」というところでしょうか。

ハワイのガイドさんの中にはやたらとハイテンションな方がよくいらっしゃいまして、ただでさえ気の弱い夫は少し気後れしてしまうのですが、ロジャーさんは全く違います。良く話すし、良く笑いますが、程よく抑制がとれていて、疲れさせません。(それと、話題が途切れると、自分の将来や夢といった、結構個人的な話も聞かせてくれるので、いやでも親しみを覚えざるを得ないんですよね。)

さて、ロジャーさんの運転するワゴン車に乗ってノースショアヘ出発。今日は、N家の人々の他に神奈川県から来たという素敵な母娘連れの方と一緒です。娘さんのほうはこれまでに何度もカメレオン・トラベルを利用しているらしく、ロジャーさんとはとても親しそうです。

ワゴン車に乗ると、本日のコースについて簡単な説明があった後、ロジャーさんからどこでカメレオン・トラベルを知ったのか質問されました。夫がNiftyのことを説明すると、「ロコ・サーファーがいなかったら、今頃は仕事を続けられていなかった。とても感謝している」と言っていました。(ロコ・サーファーさんというのは、ALOHA倶楽部に初めてカメレオン・トラベルのことを紹介した人で、そこから口コミでカメレオン・ファンが増えていったのです。)

それから、カメレオン・トラベルの「社長」と「副社長」が紹介されました。娘は両氏をいたく気に入ったらしく、社長を「カーカー・カメレオン」、副社長を「ルールー・カメレオン」と名付け、以後、車中では延々と両氏によるバトルが繰り広げられることになりました。

最初の目的地は、CMで有名な「この木なんの木」です。TVで見たのと全く同じ形をしていますが、本当に大きな木ですね。木の全体を入れて記念写真を撮ると、人が豆粒のように小さくなってしまいます。残念ながら、花の時期は過ぎていましたが、ロジャーさんがこの木の種を見つけてくれて、これは日本へのお土産になりました。(検疫法違反になるのかな? でも、植えていないから御安心を!)

次の目的地である「ドール・パイナップル・パビリオン」ヘ向かう途中、ALOHA倶楽部でも良く話題になるパイナップル・クイズ(4択です。)がロジャーさんから出されました。これに間違うと恐ろしい罰が待っているということで、N家の人々は(夫の提案により)「リスクを分散させ、最悪でも1人は日本へ帰れるようにする」ため、それぞれが別々の解答を選択。結果、夫のみが正解となり、ロジャーさんからドールでアイスクリームをおごってもらいました。(妻と娘も何とか罰の方は許してもらえました。)

娘はドールで「不思議の国のアリス」の人形を購入。この人形は、ひっくりかえすとアリスのスカートの中から「ハートの女王」と「マッド・ハッター」が出てくる仕掛けになっています。アリスの他にも「オズの魔法使い」のドロシーなど数種類がありました。

ドールを出発すると、いよいよノースショアです。普通は、最初に海に行くそうですが、あいにくと今日は天候が不安定。晴れているうちにバーベキューを済ませてしまおうということで、先にYMCAのキャンプ場(?)のような場所に行きました。そこの一画がカメレオン・トラベルの専用スペースになっているそうです。

ロジャーさんがバーベキューの準備をしている間、N家の人々は直ぐそばの海岸で貝やサンゴのかけらなどを拾って遊びました。娘はあっという間にビショビショ状態になってしまったため、早くも水着に交換です。しばらくすると、ロジャーさんからバーベキューの準備ができたという連絡が入りました。みんながテーブルに着くと、大きなステーキを乗せたお皿が出てきます。全部食べられるか不安でしたが、一口食べてみるとこれが和風の味付けでとても美味。夫は見事完食しました。

食事が一段落した頃、良く日焼けした日本人女性が我々のテーブルにやってきました。ロジャーさんの紹介によると、何とこの方がロジャーさんの奥様である京子さんとのこと。夫はカメレオン・トラベルのHPで何度かお名前を拝見したことはありましたが、まさか実物にお会いできるとは考えてもいなかったので、ちょっと感激です。京子さんは、砂浜で小さな貝殻(とても小さいんですが、ちゃん巻貝の形をしており、かわいらしいんですよ。)をたくさん見つけて来て、みんなにプレゼントしてくれました。

バーベキューが終わり、ボディボードをやろうということになりました。ところが、その場所に着いた頃から天候が悪化。とても風が強くなり、目も開けていられない程です。木陰に入ってしばらく待ちましたが一向に風が弱まる気配はなく、一時的に雨も降ってきたため、残念ながら海に入るのは諦めざるを得ませんでした。

この後、サンセット・ビーチまでドライブをしてからハレイワで一休み。ロジャーさんに「この辺で有名なお店は?」と質問したところ、「ストロング・カレント」を紹介してくれました。入り口に「SURF SHOP & MUSEUM」という看板が下がっていることからもわかるように、明らかにサーファー向けのお店ですが、中を覗いてみると渋い色使いがなかなかおしゃれで、夫は年甲斐もなくロゴ入りのTシャツなどを購入してしまいました。

ワイキキへの帰り道、相客の母娘連れの方から「ワイケレでショッピングしたい」というリクエストがあり、N家の人々もお付き合いさせてもらうことにしました。ロジャーさんから「2時間後に迎えに来るから」と告げられ、いよいよショッピングの開始です。

まずは、娘の服を買おうかと、子供服の店に行きました。そこそこの値段の服を選んでレジに持って行くと、請求された金額が値札より安い。不審に思いながら店外にでると、その店のガラスに「全品10%引き、3点以上30%引き」と書いてあるではありませんか!(英語で書いてあったので、「3点以上30%引き」というのは勘違いだったかもしれません。)

このことで妻のショッピング熱が一気にヒートアップしたのでしょうか、次のカバン店に入ると「女性用のお土産は、全部ここで買う」と宣言し、次から次へとバックを選んでいきます。途中で飽きてしまった娘を夫が外で遊ばせていると、大きな紙袋を3、4個ぶら下げて妻が店から出てきました。まぁ、いくら支払ったかは聞かない方が身のためでしょう。

最後にKマートにいくと、ハロウィーン用の子供服がたくさん並んでいました。そうです、明後日の10月31日にはハロウィーンのお祭りがあるのです。そこで、急遽、N家もお祭りに参加することに決定。娘の希望により、背中に大きな蝶の羽根が付いている服を購入しました。

そうこうしているうちに、あっという間に2時間が経過。とてもじゃありませんが、2時間では半分も回れませんね。でも、大荷物を持って集合場所に行くと、相客の母娘連れの方に「ずいぶん買いましたね!」と驚かれてしまいました。なお、ロジャーさんの話によると、ワイケレ・ショッピングツァーは「4時間コース」と「8時間コース」があるらしいのですが、中には「開店から閉店までお願いします」という方もいるそうです。

ワイキキまでの道のりは、仕事が終わった京子さんも一緒です。「明日どうするの?」と聞かれたので、「ハナウマ湾に行く予定」と答えると、相客の母娘連れの方も明日ロジャーさんにハナウマ湾に連れて行ってもらうことになっているとのこと。N家もそれに同行させていただくことになりました。

という訳で、N家初参加のノースショアアドベンチャーは終了しました。残念ながら海には少ししか入れませんでしたが、ワイキキ周辺とは全く違うハワイに触れられたのと、きれいな虹がたくさん見られたので、まぁ満足といったところです。(実は、このとき夫は「来年の夏は、長男も一緒に再度参加するぞ」と固く心に誓ったのでありました。)

ワイキキに帰ってから、腹ごなしにDFSまで散歩しました。途中、全身を銀色に塗った人形が3体、ベンチにすわっています。ところが、これが時々動くのです。良く観察しているとこの人形達はれっきとした人間で、誰かがベンチの前に置いてある空き缶の中にお金を入れるといろいろなリアクションをしてみせる仕組みになっています。さっそく娘にも1ドル札を入れさせ、記念写真をとりました。

ところで、お昼に食べたロジャーさんのステーキがあまりに大きかったせいか、DFSから帰ってもあまり食欲がわきません。やむなく、この日のディナーはホテルの近所のラーメン屋さんになりました。(しかも、あまり美味しくありませんでした。)