アトミック・ブロンド

今日は、妻&娘と一緒にシャーリーズ・セロン主演の「アトミック・ブロンド」を見てきた。

折角の紅葉シーズンだというのにこのところ雨続きであり、この週末も山歩きはNG。映画の方もあまりパッとしない状況なのだが、「マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年)」のフュリオサ役がハマっていたシャーリーズ・セロンの新作なら娘も喜んでくれるだろうということで、台風が接近する中を映画館へ向う。

さて、ストーリーは、流出してしまったスパイのリストを取り戻すためにベルリンの壁崩壊寸前のドイツに派遣されたMI6の女スパイ、ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)の活躍を描いているのだが、彼女にはもう一つ、裏の任務が託されており、それは謎の二重スパイ“サッチェル”の正体を暴くこと。

まあ、ここでいきなりネタバレしてしまうと、サッチェルの正体は実はロレーンだったという少々意外性に欠ける結末になってしまう(=その後にもう一つ別のオチがある。)のだが、あくまでも本作のメインは(ストーリーではなくて)アクションであり、もう、最初から最後までシャーリーズ・セロンの体を張った格闘シーンを満喫することが出来る。

それも、「イーオン・フラックス(2005年)」のときのようなオシャレというか、スタイリッシュなアクション・シーンではなく、ゴツン、ゴツンという音が聞こえてきそうな肉弾戦であり、見ていてとても痛そうなものばかり。帰宅後に調べたところによるとスタントは一切使用していないとのことであり、まあ、話半分にしてもちょっと凄いことだなあ。

ということで、鑑賞後、頭がこんがらがってしまったという妻にストーリーの説明をしていて気付いたのだが、ロレーンの正体を知っていたハズのスパイグラス(=シュタージの職員)が彼女の後をノコノコ付いて行ってしまうのは相当に不自然。おそらく二人の間には何らかの密約があったのだろうが、そのシーンが描かれていないため妻への説明に窮してしまいました。