霧ヶ峰と木曽駒ヶ岳(1日目)

今日は、妻と一緒に念願の一つであった木曽駒ヶ岳に向けて出発する日。

7月末の月山があまりお天気に恵まれなかったため、そのリベンジを兼ねて企画した山行であり、今日は往路の途中にある霧ヶ峰を軽~く歩いてから、木曽駒ヶ岳の登山口のある駒ヶ根市へ向かう予定。自宅から佐久平PAまで車を走らせたところで運転を妻に代わってもらい、楽ちんモードになって午前9時前に車山肩駐車場に到着する。

さて、天気は霧雨混じりの曇天だが、ここから霧ヶ峰の最高地点である車山までは気楽なハイキングコースであり、ザック等を車内に残したまま傘を片手に9時4分に歩き出す。実は、3年前にも家族でこの地を訪れているのだが、そのときは降雨のせいで撤退しており、まあ、それに比べれば状態はずっと良好と言わざるを得ない。

幸い天気はそれ以上崩れることはなく、途中からたたんだ傘を杖代わりにして大きめの石のゴロゴロした緩やかな上り坂を歩いて行く。周囲はガスに覆われているため遠望は利かず、爽やかな高原の雰囲気を味わうことはできないが、まあ、これが“霧ヶ峰”の所以なのかもしれないね。

そんな訳で登山者の姿は稀だが、次第に子どもたちの賑やかな歓声が聞こえてくるようになり、9時42分に車山(1924.7m)の山頂に着く。コロナ禍の中、百人弱の小学生の大群はちょっとした脅威だが、引率の先生方のことを考えれば怯えてばかりもいられない。彼らが集合写真を撮り終えるのを待ってから、“車山山頂”と書かれた標識の前で記念写真を撮らせて頂く。

長男が小さかった頃、リフトを使ってここまで来ている筈なのだが、そのときの記憶は全く残っておらず、頂上の気象レーダー観測所を見ても記憶は蘇ってこない。ちょっとガッカリしながら車山神社(9時49分)の前を通って下山に取り掛かり、10時3分に分岐のところまで下りてくる。

車山乗越(10時7分)の先の分岐を左に入った木道の上からは車山湿原の紅葉の様子を眺めることが出来るが、ガスに阻まれた弱い日光の下ではその鮮やかさを堪能することはほとんど不可能。月山、鳥海山に続く3座連続の悪天候に気持ちは落ち込みそうになるが、10時31分に着いた大人気の「ころぼっくるひゅって」に空席が残っていたのは、おそらくその悪天候の故であり、気分を取り直して美味しいボルシチと厚切りトーストで空腹を癒やす。ここまでの歩行距離は4.0kmだった。

さて、まだホテルのチェックインには早いので、ここから完全な観光モードに切り替えて下界へと下りていく。最初の目的地は「諏訪大社上社本宮」であり、諏訪大社が4つの神社に分かれていることは今回の事前学習で初めて知ったのだが、まあ、名前からするとここが一番エラそうな感じ。実際、拝殿や御柱はなかなか良い雰囲気を醸し出しており、周囲の土産店等も賑わっていた。

次は諏訪湖へ向かい、湖岸の駐車場に車を止めてまずは「片倉館」を見学。映画「テルマエロマエ(2012年)」のロケに使われたそうだが、外観からではその記憶を呼び覚ますことは困難であり、周囲を一回りしただけで湖畔に移動する。しばらく散歩を楽しんだ後、「くらすわ」に入ってのどの渇きを癒やしながらのショッピング。

最後の目的地は「諏訪大社下社春宮」であり、ナビが変なルートを案内したせいで駐車場にたどり着くのに苦労したが、こちらは上社本宮に比べるとやや閑散とした雰囲気。しかし、その近くにある「万治の石仏」は確かに岡本太郎が好きそうなプリミティヴな魅力を放っており、まあ、一見の価値くらいはあるだろう。

ということで、再び高速道路に乗って駒ヶ根市へ移動し、本日の宿である「ホテルルートイン駒ヶ根インター」にチェックイン。その後も、菅の台BCの下見~コンビニでの明日の飲料等の買い出し~駅前の「水車」での夕食(=そばの味はまあまあだが、ソースカツ丼のカツは絶品)と順調にスケジュールをこなし、明日が早いので早めにベッドに入りました。
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