高谷山

今日は、お手頃なロングコースの第32弾ということで、鹿沼市にある高谷山の南北に連なる尾根を歩いてきた。

前回(=書き忘れていたが、今年の3月28日に歩いたのが第31弾)、寺坂峠から不動岳まで歩いたので、今回はそこから三峰山へと続く尾根を繋ぐ予定だったが、それだけでは目標とする20kmに満たないことが判明し、何らかの対策が必要。そこで、先に一つ北側の尾根を歩いてしまうことに決め、午前6時半前に大越路トンネルを出たところにある駐車スペースに到着する。

そこを6時25分に出発し、まずはきちんと舗装された旧道をてくてく歩いて行く。しかし、途中にある蕎麦屋さんを過ぎると倒木やフェンスのために道路状況は一気に悪化し、さらに進むと土砂崩れ(6時38分)によって道は完全に塞がれている。仕方がないので左側の斜面から通過を試みるが、GPSを見るとそのまま上っていけば旧道をショートカットすることが出来そう。

かなりの急斜面だが、そこにはお助けロープみたいな感じで木の根が垂れ下がっており、その助けも借りて6時44分に林道に復帰。早くも一汗かいてしまったので、路肩にザックを下ろして衣類を調整してから歩き出し、6時51分に竣功記念碑や芭蕉の句碑等が立っている大越路峠に到着する。

ここからが本日の尾根繋ぎの始まりであり、句碑の裏手に続く明瞭な踏み跡をたどって尾根に取り付く。すると間もなく現れるのが393.2mの三角点の隣に建つ「中継局舎」(7時1分)であり、その後も石の祠(7時5分)~切通し(7時14分。何やら立派な石碑がある。)と目印は豊富。435ピークには謎のアンテナ(7時49分)が立っており、それを過ぎると435.8mの三角点(8時2分)。

その後しばらくは目印になるようなものが見当たらなくなるが、ルートは比較的平坦で歩きやすく、快晴ということもあってとても良い気分。しかし、高谷山の一つ手前のピークからの下りはかなりの急斜面のため、思わず足が止まる。とりあえず比較的傾斜の緩そうなところを見つけて下りていくが、どうやら左に行き過ぎたようであり、木の根を掴みながら右方向へ決死のトラバース。まあ、滑落しても命に別状はないだろうが、鞍部(9時3分)まで下りてきたときには正直ホッとした。

その先からは、岩場の急斜面を慎重に上って9時19分に高谷山(601.8m)の山頂に着く。石の祠と小さな山名板が待っていてくれたが、本日の予定からするとまだまだ先が残っており、菓子パンと熱い紅茶で空腹を癒し、LINEで自宅に経過報告を入れてから再び歩き出す(9時31分)。

林道与州加戸沢線(9時50分)を横切るとしばらくは上りが続くが、“収穫予定箇所”という表示のあるピーク(10時37分)を左に折れて進んでいくと、西の方から猟犬の吠える声が聞えてくるようになる。まだ距離は離れているようなので、時々“ヤッホー”と声を出しながら先に進んでいくと、190号鉄塔(11時11分)を潜った先に東電の巡視路を示す黄色い標柱(11時13分)が立っている。

ここまで来れば目的地は目の前であり、最後の急登を喘ぎながら上って11時20分に646ピーク。1年9ヵ月ぶりの再訪になる訳だが、これで本日の尾根繋ぎは終了であり、地面に腰を下ろして2度目の大休止。一度近づいて来た猟犬の吠え声がまた遠ざかるのを待って再出発(11時31分)するが、藪を歩いて獲物と間違われるのは嫌なので下山は東電の巡視路を使わせて頂くことにする。

さて、11時38分に標柱のところまで戻ってくると、巡視路はそこから西に向かって延びており、それをたどって11時50分に189号鉄塔。もう猟犬の吠え声はしないが、せっかくなので最後まで巡視路にこだわってみたところ、沢(11時54分)に行き当たった付近からルートは次第に不明確になり、最後は歩きやすそうなところを選んで12時5分に車道に出る。

その後は、例によってiPodPaul Simonの名曲の数々を聴きながら舗装道路をてくてく歩き、14時17分に大越路トンネル出口にある駐車スペースまで戻ってくる。途中から少々日が陰ってしまったものの、歩き続けていれば寒さを感じることはなく、本日の総歩行距離は24.9kmだった。

ということで、約8ヵ月ぶりのお手頃なロングコースだったが、無事予定したとおりに歩いてこられたのでとりあえず満足。しかし、なまった体は正直なもので、翌日は久しぶりに太腿の筋肉痛に悩まされることになってしまい、う~ん、このままではちょっと情けないので、そのうちまたどこかのロングコースを歩いてこようと思います。
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