蓼科山

今日は、妻と二人で長野県にある日本百名山の一つである蓼科山を歩いてきた。

去年、家族旅行の目的地にと思って企画した山だったが、悪天候のために計画変更。今回はそのときのリベンジということになるのだが、当初、降水確率の高かった天気予報も日を追うごとに好天へと変り、そのぶん気温も高くなるらしい。そんな中、途中の七合目登山口駐車場にはまだ余裕があるのを横目で見ながら、午前7時半頃に大河原峠登山口に到着する。

やや意外にもこちらの駐車場は既に満車状態であり、少し引き返したところの路肩に車を止めて7時40分に歩き出す。大河原峠登山口の看板(7時46分)周辺は大勢の登山客でやや混雑していたが、歩き出すと間もなく自然にバラけていき、いつもどおり急がず休まずのペースでのんびり歩いて行く。

八ヶ岳連峰の山らしく登山道にはやや大きめの石がゴロゴロしているが、それなりの急坂を我慢して上っていくと次第に傾斜は収まっていき、8時47分に佐久市最高地点(2380m)に着く。その先からは“縞枯れ”のおかげで樹間から周囲の景色が眺められるようになり、ちょっぴり開放的な気分を楽しめる。

さて、七合目登山口からのルートとの合流地点である将軍平には蓼科山荘(9時6分)が建っており、子ども連れの目立つ賑やかな登山客に混じって本日最初の大休止。9時18分に再出発すると山頂までの最後の急登が待っており、妻の苦手とする段差の大きい岩場の急斜面を必死になってよじ登っていく。

しかし、そんな急登も30分程度で終了し、蓼科山頂ヒュッテ(9時51分)を過ぎて9時56分に白杭の立つ蓼科山の山頂(2530.7m)に到着。以前、北横岳から眺めたとおり、そこにはプリンのカラメル部分に相当するような岩原が一面に広がっており、その異様な光景に夫婦揃って思わず歓声を上げてしまう。

周囲を取り巻く雲海の上には一際目立つ八ヶ岳連峰の他、北アルプスから南アルプスまで多くの名峰が浮んでおり、周囲の登山客からも“来て良かったね”という声が聞こえてくること頻り。確かに駐車場から歩いて2時間余でこの絶景を目にすることが出来るのだから、人気が高いのは仕方ないところだろう。

さて、蓼科山頂ヒュッテのトイレ(=@200円)をお借りしてから10時54分に下山に取り掛かると、復路は往路を引き返すだけであり、蓼科山荘(11時27分)~佐久市最高地点(11時49分)と歩いて12時44分に大河原峠登山口に到着。ここまでの総歩行距離は6.9kmだったが、折角なのでそこの「CAFE ADAMO」で冷たい飲み物を頂いてから車に戻った。

ということで、いつもの「あさしな温泉 穂の香の湯」で汗を流してから無事帰宅。好天に恵まれた今回の山歩きは百点満点の出来だったが、おまけに佐久市の道の駅でお土産に購入した「ナガノパープル」というブドウがこれまたとても美味であり、今度行ったときにはもっと沢山購入したいと思います。
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