渡良瀬遊水地

今日は、妻と一緒に埼玉県、群馬県との県境に位置する渡良瀬遊水地に行ってきた。

第一候補は新潟県の角田山での雪割草見物だったのだが、天気予報がハッキリせず、片道4時間弱を掛けて遠出するのにはちょっとリスクが大きすぎる。そこで急遽目的地の変更を検討したのだが、正直、妻と一緒に気軽に歩けるような山はほとんど歩き尽くしてしまった状況であり、やむなくほとんど凹凸の無いであろう渡良瀬遊水地周辺を歩いてみることにした。

さて、最初に訪れた「道の駅 きたかわべ」で本日の食料等を購入したが、正直、他の道の駅に比べて品揃えは貧弱であり、カップ麺やスナック菓子等のメーカー品はほとんど扱っていない様子。やむを得ず、手作り風のおにぎり弁当(=味は悪くなかった。)を二人分購入した後、徒歩5分という表示のある“三県境”まで歩いて行く。

ちょっと前に地元紙でも紹介された三県境は、言うまでもなく埼玉、群馬そして栃木の3県の県境が交差している地点のことであり、そこには「三県境界」の文字の刻まれた記念プレート付きのコンクリート杭が打ち込まれている。周囲にも説明用の看板等が立っていたが、いずれも手作り感の強いものばかりであり、おそらく個人かNPOによって整備されているのだろう。

さて、道の駅まで引き返した後、車で遊水地の北エントランスまで移動し、その先の駐車場に車を置いて散策開始。とりあえず水量の少ない谷中湖の周囲を中央エントランス付近まで歩き、そこのベンチで先程購入したお弁当を食べて空腹を癒やす。新潟県の天気は不明だが、こちらは無風で日差しも暖かく、のんびり散歩を楽しむのには絶好のシチュエーション。

その後、水鳥を眺めながら長い橋を渡って対岸まで移動し、再び湖岸を歩いて谷中村史跡保全ゾーンに入る。昨日行われたばかりのヨシ焼きの影響でいろんなところが黒く焦げているが、そんな中を歩いて谷中村役場跡の前に立つ看板の説明文を読んでいると、いつもは解説ボランティアをされているという方から追加の説明をお聞きすることが出来、成程、当時の村人たちは洪水の頻発する環境に上手く適合した暮らしを送っていたんだなあ。

その後、再び歩いて駐車場まで戻ってくるが、途中に点在する様々な施設には老朽化により“立入禁止”の表示がされているものが多く、アベノミクスによる好景気(?)にもかかわらず、維持修繕の予算が付かないところが何とももの悲しい。最初のところは切れているが、本日の総歩行距離は8.5kmだった。

ということで、途中、佐野IC付近にある「マルキン本舗 みかも店」というラーメン屋さんでちょっと味の濃いみそラーメンを食してから無事帰宅。そういえば、郷土の偉人、田中正造のことをきちんと学んだことがなかったのは大きな反省点であり、今度、そっち関係の本も読んでみようと思います。
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