8年ぶりの石裂山

今日は、妻と一緒に鹿沼市にある石裂山を歩いてきた。

正直、鎖やハシゴが頻出するような山は妻も俺も好みではないのだが、他に適当な山が思い付かなかったのだから仕方ない。8年前に一人で歩いたときには霧と高い湿度のせいで満足に視界を確保することが出来ず、名物の「千本かつら」も見逃してしまったが、まあ、空気の乾燥している今の時期ならそんなことはなかろうと、午前8時前に加蘇山神社手前の駐車場に到着。

さて、身支度を整えてから8時ちょうどに歩き出し、まずは目の前の石段を上がって神社にお参りをしてから登山道に入る。沢沿いに付けられたルートは記憶にあるとおりだが、思ったより傾斜がキツく感じられるのは8年分の老化のせいかしら。そんなことに頭を悩ませながら清滝〜竜ヶ滝と歩き、8時31分に着いた分岐はセオリーどおり左に進む。

すると間もなく眼前に現われるのが前回見逃した「とちぎ名木百選 千本かつら」(8時34分)であり、今回は根本付近まで近寄ってじっくり観賞。数十本もの幹が天に向って伸びていく姿はなかなか見事なものであるが、落葉しているせいか、やや樹勢が衰えているように見えたのがちょっと心配かな。

この名木の先からは俄に傾斜が強まり、中ノ宮(8時59分)で小休止した後は鎖とハシゴを使って奥ノ宮(9時15分)に到着。前回はこの先のルートが見つけられずに焦った記憶があるが、ここは上ってきたハシゴをそのまま引き返すのが正解であり、その先の急斜面を上ってようやく尾根(9時48分)に乗ることが出来た。

しかし、ここから先のアップダウンもなかなか大変であり、長〜いハシゴを下ったらその分急斜面を上り返すというのを二度繰り返した末、10時32分にようやく石裂山(879.5m)の山頂に到着。そこには途中で我々を追い越していったご夫婦連れが休憩していたが、わざわざ千葉県からいらしたそうであり、ふ〜ん、この山って結構有名なんだねえ。

さて、10時53分に再出発。次のピークである月山(11時11分)を過ぎると鎖の付けられた急な下りが続くが、ようやく傾斜が収まってきたところには“ハイキングコース”の看板(11時32分)が立っており、ここで尾根を外れる。その先のルートも石がゴロゴロしていて決して歩きやすくはないが、12時21分に分岐のところまで戻ってきて一安心。

その先の東屋で一休みした後、朝方歩いてきた沢沿いの道を引き返して12時53分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は7.0kmと比較的短かったが、二人で歩いたせいか、8年前のあやふやな記憶に比べると結構大変だったというのが正直な印象であり、実際、所要時間も2倍以上長くかかってしまった。

ということで、帰宅途中に適当な施設が見当たらなかったので恒例の日帰り温泉は諦め、娘がスイッチを入れておいてくれた自宅の風呂に入って汗を流す。久しぶりに鎖やハシゴを使ったせいで翌朝は夫婦そろって両腕の筋肉痛になってしまったが、まあ、これもまた良い思い出ということにしておきましょう。