中ノ岳

今日は、平日に休みを取って越後三山の最高峰である中ノ岳を歩いてきた。

先日、那須の隠居倉を歩いたときにふと脚力の衰えが心配になってしまったのだが、帰宅してブログを読み直してみると、トレーニングになるような山歩きからはもう三ヶ月以上遠ざかっていることが判明。これはマズイと、急遽、昨秋行きそびれていたこの山を歩いてくることにした。

さて、そのときの計画では十字峡登山口を起点に丹後山→兎岳→中ノ岳と周回で歩くつもりだったが、脚力に不安のある現状では何らかの作戦が必要。そこで、最初にお目当ての中ノ岳に登ってしまい、そこから反対回りに周回するか、ピストンで下山するかはそのときの体調次第ということにして、午前4時半過ぎに十字峡登山センター前の駐車場に着く。

平日ということで駐車場に他の車の姿は見えず、“遭難したら誰にも助けてもらえないな”と思いながら4時47分に出発。事前学習のとおり、登山道には〇合目を表す標石が置かれており、それを励みにして一合目(5時11分)〜二合目(5時42分)〜三合目(6時7分)と急斜面と緩斜面を繰り返すルートを黙々と進んでいく。

四合目(6時29分。何故かスマホが良く通じる。)の前後からは道端にギンリョウソウが見られるようになり、こんなに沢山生えているのを見たのは生まれて初めて。そんなことを考えながら5合目である日向山(1560.7m、7時9分)に着くとようやく中ノ岳の姿を確認することが出来るが、いやあ、まだまだ遠そうだなあ。

そんな弱気になったのも実は先程からいつにない疲労感を覚えているからであり、脚力が衰えたというより、一昨日の疲労が蓄積されているような感じ。10分くらい休んでから歩き出すとルートは残雪に覆われてしまい、一度ルートミスをやらかすも、7時36分に六合目。その先、雪は消えるが傾斜は再びきつくなり、何とか七合目(8時9分)に着いたときにはかなりバテていた。

加えて、梅雨晴れの青空の下、真夏のような直射日光と大量の羽虫の襲来のせいでなかなかのんびり休めないが、ここで早くも周回の予定を断念して体力の温存を心掛け、足下に咲くシラネアオイやイワカガミといった花々を愛でながら大幅なスローダウン。八合目(8時48分)を過ぎて九合目である池ノ段分岐(9時25分)に着いたときにはいくらか元気を取り戻していた。

さて、その先の残雪では念のため軽アイゼンを装着したが、すぐに終ってしまうので帰路では付けなかった。間もなく傾斜が弱まると最後には周囲の絶景を眺めながらの快適なウイニングランが待っており、それまでの疲労感は何処へやら、最高の気分で中ノ岳(2085.1m)の山頂(9時54分)に着くことが出来た。

無人の山頂からは越後三山のお仲間である越後駒ヶ岳や八海山の姿を間近に望むことが出来、成程、これなら縦走も不可能では無いだろう。標高が上がったせいか、湿度が下がったせいかは不明だが、いくぶん体感温度が低下したのと羽虫の数が激減してくれたおかげでゆっくり腹拵えをすることが出来た。

さて、10時17分に下山に取り掛かり、10時34分に池ノ段分岐まで下りてくる。気分はすっかり良くなったが、無理をしないのが我が家の流儀であり、兎岳〜丹後山への縦走は今秋以降のお楽しみにして八合目(10時50分)〜七合目(11時12分)。この付近でこれから山頂を目指す登山者二名と相次いですれ違ったが、この真夏のような暑さの中を上っていくのはさぞかし大変だろう。

こちらも熱中症対策として日陰を見つけてはそこに入ってクールダウンするよう心掛けたため、再びペースは大幅に低下し、11時45分に六合目。その先の残雪地帯では決してキレイとは言えない雪解け水で顔を洗ったり、濡らしたハンカチで首元を冷やしたりするが、日向山(12時9分)への上り返しで再びバテてきていることを実感し、ようやくたどり着いた四合目(12時42分)で予定外の大休止。

そのおかげで三合目(13時12分)〜二合目(13時34分)までは何とか体力を保たせることが出来たが、そこから先は十数m歩いては地面にへたり込むようなちょっと悲惨な状況であり、谷川岳馬蹄形縦走の最後で西黒尾根を下ったときよりずっと大変。一合目(14時15分)を経てようやく登山口(15時4分)に戻ってきたときには、とにかくとても嬉しかった。

ということで、本日の総歩行距離はわずか12.7kmだったが、日頃のトレーニング不足に加え、体がまだ暑さに慣れていなかったこと、一昨日の疲労が残っていたこと等の悪条件が重なったため、残念ながら快適とは言い難い山歩きになってしまった。今のところリベンジの気力は湧いてこないが、万が一(?)そうなったときのためにいくつか留意点を書いておこうと思います。

1 持参した水は2リットル強。何とか最後まで足りたが、熱中症にならないよう普段より多めに摂取したのと予定より時間が掛かってしまったのが想定外であり、周回の場合はもう少し多めに持っていった方が良い。
2 行きも帰りも五合目と六合目の間でちょっと道を間違えたが、それは残雪のせいであり、基本的に道に迷うようなところは無い。日の短い時期には夜明け前から歩き出すことも可。
3 四合目の標石がある場所は日陰だし、スマホも良く通じるということで休憩するには最適。ここにベンチでもあれば最高なんだけどなあ。