今日は、妻&娘と一緒にドウェイン・ジョンソン主演のコメディ作品「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を見てきた。
娘は“ロック様”の大ファンということで、全米で大ヒットを記録した本作を見に行くことに何の異存もないのだが、行きつけの映画館では字幕版の上映は皆無であり、もう一つの方も夜間の一回だけ。結局、吹替え版でいいやということになったのだが、皆さん、お気に入りの俳優さんの声を聴きたくないのかねえ、と愚痴りながら映画館へ。
さて、ストーリーは、“ジュマンジ”というTVゲームの世界へ吸い込まれてしまった4人の高校生の冒険を描いているのだが、実際の彼らとTVゲームの世界におけるキャラクター(=アバター)とのギャップの大きさが最大の笑いどころであり、ドウェイン・ジョンソン扮する筋肉ムキムキのセクシー博士になるのは気弱でオタクな男の子のスペンサー。
一番悲惨なのは自分大好きな美人女子高生のベサニーであり、彼女のアバターになるのはデブでヒゲ面のオベロン教授。彼に扮しているのはちょっとお久しぶりの感のあるジャック・ブラックなのだが、そのクレイジーな演技は健在であり、いきなり中年男性の体になってしまった女子高生の悲哀(?)を楽しそうに演じている。
まあ、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年)」の頃の彼であれば、同じ下ネタにしてももう少しきわどい内容になっていたのだろうが、そこまで徹底せずに程々のところで済ませてしまっているところが本作が大ヒットした理由の一つであり、小中学生の子どもと一緒に見ても何ら不都合のない楽しいファミリー映画に仕上がっている。
ライフやノンプレイヤーキャラといったTVゲームのお約束を上手く取り入れた脚本も良く出来ているが、ちょっとCGに頼り過ぎているというか、それが予算節約のためにしか使われていないところが残念であり、俺の苦手なヒモ状生物が大量に出てくるシーンも見ていて全然怖くない。やはり「レイダース/失われたアーク(1981年)」は偉大だったんだなあ。
ということで、吹替えを担当した声優さんに大きな不満は無かったが、やはりロック様やジャック・ブラックがどんなセリフ回しでオタク少年やインスタ女子を演じていたのか、とても気になるなあ。ディズニーのアニメなんかについてはもう諦めているのだが、それ以外の作品に関しては普通に字幕版でも見られるように配慮して欲しいものです。