グレイテスト・ショーマン

今日は、妻&娘と一緒にヒュー・ジャックマン主演の「グレイテスト・ショーマン」を見てきた。

ラ・ラ・ランド(2016年)」の成功により、新作のミュージカル映画が雨後の筍のように製作されるだろうと期待していたのだが、そうは問屋が卸さないらしい。そんな中でようやく日の目を見ることが出来たのが本作であり、我が家でも大人気のヒュー・ジャックマンの晴れ姿を見るために期待に胸を膨らませて映画館へ向う。

さて、ストーリーは、19世紀に活躍した実在の興業師P.T.バーナムの半生を描いているのだが、単なるサクセス・ストーリーになっていないところが本作のミソであり、う〜ん、この主人公、(ヒュー様が演じているにもかかわらず)決して善人ではないんだよね。

例えば、興行師への足掛かりとなる「バーナム博物館」の購入資金を銀行から借りる手口はほとんど詐欺同然だし、その客寄せのために“フリークス”の皆さんを募集するのも全くの金目当て。そして、金が貯まれば次は名声を欲しがり、家族やサーカスの仲間たちを置き去りにして高名な美人歌手と二人で長期の公演旅行に出掛けてしまう。

ところが、そんな困った展開に救いの手を差し伸べてくれるのが他ならぬフリークスの皆さんであり、バーナムによって“見世物”にされた彼等は、それが契機となって胸を張って人前に出ていく自信と勇気を身に付けていく(=これってX-Menみたい!)。その転機となる場面で歌われるのが名曲“This is Me”であり、間違いなく本作で最も印象に残るシーンになっている。

残念ながら、(おそらくそれが史実により近いからなのであろうが)終盤に訪れるバーナムの改心・反省の対象は彼の家族に対するものに限られており、フリークスたちへの謝罪が明確にされていないため、どうしてもちょっとした違和感が残るのだが、そんな不満を補って余りあるのが、ヒュー・ジャックマンのチャーミングな人柄と素晴らしいパフォーマンスの数々。

特に後者では、映画ならではの演出を大胆に取り入れているにもかかわらず、どこか舞台の雰囲気を色濃く残しているところが非常に好ましく、大人数が必要な点を除けば、舞台化は「ラ・ラ・ランド」よりも容易なのではなかろうか。また、楽曲も名曲揃いであり、帰宅後、AmazonでサントラCDを注文してしまった。

ということで、毎度のことではあるが、あちらの俳優さんたちの芸達者ぶりと層の厚さには舌を巻くばかりであり、美人歌手のジェニー・リンドを演じたレベッカ・ファーガソン以外は、皆さん、ご自分で歌っているらしい。本作も全米でロングヒットを記録中とのことであり、今度こそミュージカル映画の黄金時代が再来することを強く祈っています。