山形旅行(第1日目)

今日は、妻&娘と一緒に一泊二日の日程で山形旅行に出掛ける日。

そもそものきっかけは、以前「マツコの知らない世界」というTV番組で放送された“水族館の世界”という企画であり、そこで紹介されていた“クラゲ水族館”こと鶴岡市立加茂水族館に家族そろって興味津々。一泊すれば車でも行けるだろうということですんなりと話はまとまり、あくまでもその“ついで”に翌日は山形県にある日本百名山の一つである月山を歩いてくることになった。

さて、お盆の帰省ラッシュを避けるために我が家としては異例の午前3時に自宅を出発したのだが、宇都宮ICに入るとすでに東北道は沢山の車であふれており、渋滞とまではいえないものの通常のスピードで走るのは到底無理。一時はどうなることかと不安になったが、幸い福島県に入ると混雑状況は改善に向かい、結局、8時15分頃に水族館に着くことが出来た。

入口前のスロープにはすでに行列が出来ており、それに並んで待っていると予定どおり9時に入場が始まる。まずはお目当てのクラゲの展示コーナーに向かうと、いきなり大量のミズクラゲによって埋め尽くされた「クラゲドリームシアター」が現れて吃驚仰天。先のTVでも紹介されていたが、これを最初に見られるとは思ってもいなかった。

その後は小さめの水槽に入れられた様々な種類のクラゲを見て回り、「クラゲの給餌解説」でクラゲの種類(=刺すものと刺さないものに大別されるらしい。)や生態等のお勉強を済ませてからアシカショーへ。主役でないのだろうが、ゴマフアザラシの“ももこちゃん”がとても可愛らしかった。

昼食は次の酒田市に移動してからと考えていたが、引き続き海水魚や淡水魚の展示を眺めているうちに少々お腹が空いてくる。そんなときに “クラゲラーメン”の掲示が目に入り、予定を変更して館内レストランに入ってみたのだが、正直、ラーメンでも刺身でもアイスクリームでも、クラゲが入っていない方がずっと美味しいということが良く分かった。

さて、水族館の後は酒田市に移動し、山居倉庫と本間美術館を見学。「おしん」を見ていないせいか前者はあまり面白くなかったが、後者の展示内容は(数は少ないものの)粒ぞろいであり、素敵な庭園の中に建てられた清遠閣もなかなか良い雰囲気。地方の豪商ということで少々甘く見ていたが(?)、成金趣味的な気配は微塵も感じられなかった。

次に向かったのは出羽三山神社の一つである羽黒山であり、まずは広い駐車場に車を止めて国宝の五重塔のところまで歩いて行く。再建後600年ということできらびやかな装飾等は色褪せてしまっていたが、むしろその質素な佇まいが杉の大木に囲まれた周囲の雰囲気にはピッタリであり、うん、なかなか良いものを見せて頂いた。

この五重塔の前の参道をそのまま一時間ほど歩いて行けば山頂に建つ三神合祭殿まで行けるのだが、明日に備えて体力を温存する必要(?)から一度駐車場まで戻って車で移動する。途中、有料道路を通過するために通行料が必要だが、ここにお参りすれば出羽神社月山神社湯殿山神社の3つにお参りしたのと同じ御利益があるらしいので、まあ、考えようによってはお得なのかなあ。

ということで、最後はカーナビに導かれるまま狭い山道を延々と走って(=この区間の運転は妻が担当)午後5時半頃に本日の宿である「月山リゾートイン」に到着。酒田市までは暑いくらいの晴天が続いていたが、宿の周囲は白いガスに包まれているような状況であり、明日の晴天を祈りながら早めに床に就きました。