今日は、妻＆娘と一緒にピクサーの最新作である「カーズ/クロスロード」を見てきた。
原題はシンプルに「CARS 3」なのだが、先日拝見した「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊（2017年）」と同様、本作にも“クロスロード”という本邦独自の余計なサブタイトルが付けられており、娘と一緒に“日本の配給会社って、両シリーズのネームバリューの高さを信用していないのかねえ”と訝しがりながら映画館へ向かう。
さて、ストーリーは、新世代レーシングカーの台頭に焦りを感じて大規模なクラッシュ事故を起こしてしまったライトニング・マックィーンが、友人たちの助けを受けながら、その痛手から立ち直ってレースに復帰するまでを描いているのだが、終盤に意外な展開が用意されていて吃驚仰天。
結局、古くからのマックィーン・ファンには少々ホロ苦い味わいの残るハッピーエンドを迎えることになるのだが、正直、お子様連れの観客が多数を占める映画館でこんな胸熱の展開を見せてもらえるとは思ってもいなかったなあ。しかも、マックィーンの後継者にクルーズ・ラミレスという若い女性のレーシングカーを起用したあたりは、流石ピクサーだと思う。
また、アスファルト、ダート、砂浜、泥んこといった様々なコースを疾走するレーシングカーの迫力を見事に表現してみせたCG技術の高さはもはや神がかり的であり、あのタイヤが路面をグリップするときの重量感はいったいどこから生まれてくるのだろう。正直、我々素人にとっては実際のカーレースを見るよりこっちの方がずっと面白かった。
ということで、妻も“最近見た中では一番”と言って喜んでいたが、我等がライトニング・マックィーンがこのまま老け込んでしまうとは考えられず、来る「カーズ４」では必ず華麗なるカムバックを果たしてくれるに違いない。そして、そのときになって本作が“分岐点”ではなく、“通過点”に過ぎなかったことが明らかになる予定です。
