スター・ウォーズ/フォースの覚醒

今日は、妻と一緒に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見に行ってきた。

我が国の経済的な衰退を反映してか、最近、ハリウッド映画の公開日程が諸外国より遅くなるような気がしていたのだが、さすがに人気シリーズの久々の新作ということで、本作に関しては世界同時公開に乗り遅れることなく、無事、今週末に公開決定。ただし、監督を務めるJ.J.エイブラムスの技量には少々の不安を禁じ得ないため、合格点のハードルを相当下げてから映画館へ向かう。

さて、最初にスクリーンに登場するのは予告編でも見覚えのない人物であり、しばらくは“やはりJ.J.には荷が重すぎたか”と思いながら見ていたのだが、ヒロインのレイが登場してからはそんな不安は何処へやら。エピソード4以降あまり活躍する機会に恵まれなかったミレニアム・ファルコン号を駆って、胸の空くような大活劇を披露してくれる!

ファルコン号の活躍以外にもエピソード4をなぞったようなエピソードが満載であり、ハン・ソロ、チューバッカ、レイアといった初期3部作の登場人物が、単なる顔見せとしてでは無く、ストーリーにしっかり絡んだ形で出てきてくれるのもオールド・ファンには非常に有り難いのだが、それ以上に嬉しいのはレン、フィン、カイロ・レンといった新キャラクターがとても新鮮で魅力的なこと。

それぞれ満たされない日々を送っていた3人の若者が偶然(?)出会うことによって、それまで目をそらせていた真実の自分と向き合うことになるというストーリーは、新3部作のオープニングにふさわしい内容であり、彼等を演じる3人の若手俳優もそれぞれの役柄にピッタリだった。

また、映像的にも、まだCGが使えなかった初期3部作やかえって過剰なCG表現が鼻についた前3部作に比べて長足の進歩を見せており、ミレニアム・ファルコン号の超低空飛行や一段と格好良くなったX-WINGの戦闘シーンなんかは涙なくしては見ていられない。正直、J.J.エイブラムスがここまでやれるとは思ってもいなかった。

ということで、来年公開予定の続編が今のうちからとても楽しみ。依然として不明なままのレイの出自については、妻の「ルークの娘」説と俺の「レイアの隠し子」説とが対立したままであるが、ひょっとするとそれ以外のアッと驚くような正解が待ち受けているのかもしれません。