箱根旅行(第1日目)

今日は、妻&娘と一緒に一泊二日の箱根旅行に出発する日。

二泊三日の北アルプス行きが中止になった後、急遽、妻が言い出した企画だったので、上手い具合に宿の手配が取れるかどうか半信半疑だったのだが、俺が飯豊山で遊んでいる間に手頃なホテルを見つけてくれたらしい。おそらく、一連の噴火騒ぎの影響もあったのだろうと思いながら、明日にはアパートに戻る予定の娘を車に乗せて、いざ出発。

家を出た時刻が遅かったせいで、途中の圏央道で渋滞に巻き込まれてしまったが、今回の旅のテーマは“温泉でのんびり”であり、特に予定らしい予定は入れていないので焦る必要は無い。ホテルに近づくと、チェックインまでにまだ余裕のあることが分ったので、娘のリクエストにお応えして「ポーラ美術館」に立ち寄ることにした。

ちょうど開催中の“セザンヌ−近代絵画の父になるまで”展は、噴火騒ぎの影響で他所から借りてきた作品を予定より早く返却しなければならず、見られない作品が何点かあるとの説明だったが、正直、セザンヌはあまり得意ではないので大きな失望は無い。“複数の視点”や“自然を円筒、球、円錐によって扱う”といった方法論は興味深いのだが、出来上がった作品自体にあんまり面白みを感じないのが困りもの。

そんなセザンヌ以外にも、モネやルノワールといった印象派の作品が数多く展示されており、入館者数がそう多くないこともあってゆっくり鑑賞できるのがとても有り難い。ガラス細工等の展示もひととおり見て回ってから美術館を後にし、箱根らしい急傾斜の道を慎重に車を走らせて今夜の宿泊地である「箱根エレカーサ」にチェックイン。

ということで、妻と娘がエステに行っている間、ゆっくり読書をしながら日頃の疲れを癒やす。夕食から大浴場、従業員の接客態度に至るまで不満な点は何一つ無く、静かな満足感と共に眠りにつきました。