海街diary

今日は、妻と一緒に是枝裕和監督の「海街diary」を見に行ってきた。

吉田秋生による原作は(アメコミを除き)今でも読み続けている数少ないマンガの中の一つであり、8年前に発売された第一巻を読んだときの衝撃は今でもよく覚えている。まあ、これまでの経験からして原作以上の感動を得ることは難しいだろうが、主演の綾瀬はるかはお気に入りの女優さんなので、作品がつまらなくてもそこそこ元は取れるという計算。

さて、よく考えてみれば、綾瀬はるか長澤まさみ夏帆という美人三姉妹の存在自体がかなり非現実的なのだが、作品を見ている間はそんなことが全然気にならないくらい自然に撮れており、それだけでほぼ満足。ちょっと心配だったすず(=演じているのは何故か同じ名前の広瀬すず)のサッカー・シーンも、予想以上の出来だった。

唯一、この美人三姉妹の母親役を演じる大竹しのぶのキャラがちょっと濃すぎるため、見ていて違和感を覚えてしまったのだが、妻は同様の印象を堤真一に対して感じたとのこと。まあ、こういった登場シーンのあまり多くない脇役に大物俳優を配するというのはファン・サービスの一環なのだろうが、上手く使わないと全体のバランスを損なってしまうような気がした。

ということで、すずも加えた美人四姉妹が仲良く暮らす物語は目の保養に持って来いであり、(予想したとおり)原作以上とはいかなくとも、その魅力を損なうことが無かっただけで大したもの。同じメンバーによる続編を期待したいところであるが、本作でギリギリ釣り合っていた(?)すずと風太のバランスを考えると、ちょっと難しいかもしれません。