唐沢山から諏訪岳

今日は、妻と一緒に佐野市にある唐沢山&諏訪岳を歩いてきた。

一日に二つの山を歩くのは大変そうであるが、実際は唐沢山の頂上にある唐沢山神社の付近まで車で上れてしまうので案外簡単。まあ、単独であれば平らなところから自力で上りたいところであるが、残念ながらこういった考えは妻には通用せず、クネクネした上り坂の先にあるレストハウス付近の駐車場に車を止め、午前9時44分に出発する。

唐沢山神社を訪れるのは二人とも今回が初めてであるが、“俵藤太”こと藤原秀郷公の居城址に建てられたということで、現在でも山城の雰囲気を色濃く残しており、なかなか興味深い佇まい。山頂にある唐沢山神社(9時56分)にお参りしてから階段を下り、“関東ふれあいの道”の標識に従って京路戸峠方面に歩き出す。

しばらく進むと、関東ふれあいの道が林道から右へ分岐する地点(10時9分)に着くが、三角点のある290.4mピークに立ち寄りたいのでちょっと悩んだ末に林道を直進。しかし、そのピークの入口(10時15分)に着く寸前で両者は再び合流するので、結果的にどちらを選んでも問題は無かった。

さて、290.4mピークへのルートはいきなりの急斜面であり、10分ほど頑張って三角点の設置された頂上(10時25分)にたどり着く。一息ついた後、枯れ葉で滑りやすい下り斜面を慎重に進んで関東ふれあいの道へ復帰(10時37分)すると、そこから先は緩やかなアップダウンを何度か繰り返して11時22分に京路戸峠着。

さらに村桧神社方面へ進んでいくと、ものの数分で“村桧神社1.1km”の標識(11時29分)のところに到着し、そこが諏訪岳への登山口。再び、関東ふれあいの道から別れて左手の明瞭な踏み跡に入っていくと、11時45分に山頂(323.7m)に着くことが出来るのだが、わずか2時間で栃木百名山の2座を歩いてしまうのはちょっぴり勿体ない気がしないでもない。

山頂からは赤城山の方面が開けており、景色を楽しみながらのんびり腹拵え。再出発後、戯れに来た道を戻らずにさらに先に進んでいくと、石の祠(12時7分)の先には枯れ葉が大量に積もった長い下り斜面が待っており、そこを滑らないよう下りていくのにとても苦労する。無事、関東ふれあいの道(12時19分)へ復帰出来たときには、正直、ホッとした。

さて、復路は基本的に往路を引き返すだけであるが、このコースは関東ふれあいの道の他に林道と踏み跡とが微妙に交差し合っているため、出来るだけ往路で通らなかった道を選択するように心掛け、京路戸峠(12時33分)〜林道との合流地点(13時6分)〜唐沢山神社(13時38分)と歩いて、13時43分に駐車場まで戻ってきた。歩行距離は8.5kmだった。

ということで、恒例の日帰り温泉赤見温泉の割烹旅館公園荘を選択。男女ともに貸し切り状態でゆっくり汗を流した後は佐野市立吉澤記念美術館に移動し、伊藤若冲の「菜蟲譜」の後半部分を鑑賞する。相変わらず人混みは疎らであるが、とりあえず見学者が途切れない程度の集客力は維持しているようであり、まあ、一安心(?)と言ったところでした。