旭岳敗退

今日は、以前から興味を抱いていた那須岳の北東側を歩いてきた。

当初の予定では、福島県側の剣桂に車を止めて赤面山〜三本槍岳〜須立山〜旭岳〜甲子山と周回してくるつもりだったのだが、午前5時過ぎに着いた剣桂周辺はゴウゴウという風の音が物凄く、とてものんびりと山歩きを楽しむような雰囲気ではない。

そこで、急遽、コースを甲子温泉から旭岳へのピストンに変更し、旅館大黒屋のすぐ手前にある駐車スペースまで移動してそこを5時56分に出発。旅館の敷地内にある登山口(6時00分)から温泉神社の横を通って山道に入ると、この先しばらくは山の斜面に付けられたクネクネ道をひたすら上っていく。

傾斜が少ないのは良いのだが、その分、距離は長くなってしまい、もうちょっと直登気味にしてくれた方が効率的なんだけどなあと考えながら歩いていると、6時44分に猿ヶ鼻到着。いつ雨が降り出してもおかしくないような空模様にテンションは下がる一方であるが、樹林帯の中ということで風の影響は少なく、甲子峠分岐(7時3分)を過ぎて7時14分に甲子山(1549m)に着く。

ガスのために山頂からも目指す旭岳の姿は見えないが、ルートだけは依然として明確であり、ほんの少し下っただけで旭岳への“分岐”(7時26分)に到着。そこに立っている標識には旭岳までの道は無いように表示されているが、事前学習のとおり通行止めのロープの向こうには笹に覆われた踏み跡が続いており、カッパの上下を身につけてから笹藪へ突入する。

笹は深いところで俺の背丈ほどあるものの、踏み跡はハッキリしており、土が抉れて段差になっているようなところも出てくる。ほどなくすると“水呑場”の看板(7時38分)に着いたので、これを証拠写真に収めようとするが、手がかじかんでいるせいでポケットからスマホを取り出すのに一苦労。

寒さ対策としてニット帽やフリース等は持ってきたのだが、あいにく手袋は軍手だけ。ここでこんな具合では先が思いやられるなあと考えているうちに、旭岳山頂に対する興味が急速に薄れてしまい、ここでまさかのUターン。分岐(7時46分)〜甲子山(7時55分)〜猿ヶ鼻(8時22分)と来た道を引き返し、9時5分に駐車スペースまで戻ってきてしまった。

ということで、昨年10月末の前掛山敗退の原因も手袋だったことを考えると、自分の学習能力の低さにただ呆れるばかり。まあ、旭岳へのルートの雰囲気を確認できたことだけがせめてもの収穫であり、来年の紅葉の時期にでも再挑戦したいと思います。