ジャージー・ボーイズ

今日は、妻と一緒にクリント・イーストウッドの新作である「ジャージー・ボーイズ」を見に行ってきた。

フォー・シーズンズの代表曲“シェリー”は俺にとっては懐メロの類いであり、正直、グループに対する思い入れは皆無。本作の元になったブロードウェイ・ミュージカルは大成功を収めたらしいものの、肝心の映画の方は大ヒットには至らなかったということで、映画館に見に行くか、DVDで済ませるか迷っていたのだが、昨晩、妻と電話で話していた娘から“鑑賞済”の報告があり、負けじと映画館行きを決定した次第。

さて、昨晩聞いた娘の本作に対する評価は“ミュージカルとしては物足りないが、作品自体は悪くない”というものであったが、俺の感想も全くそれと同じ。エンドロールの部分を除けば、フォー・シーズンズのヒット曲が流れるのはほとんど彼等のステージの場面に限られており、ミュージカルというより、ドキュメンタリーといったイメージが強い。

まあ、ここで語られるストーリーがどこまで真実なのかは判らないが、脳天気なファルセットボイスが売り物のフランキー・ヴァリがあんな苦労人だったというのは新たな驚きであり、今度、彼の歌う“Can't Take My Eyes Off You”を聴いたときには、ちょっぴり涙ぐんでしまうかもしれないなあ。

ということで、エンドロールのバックに映し出されるようなダンスシーンを本編中でも2、3回見せてもらえれば文句は無かったのだが、イーストウッドにはあくまでも“舞台とは別物”という考えがあったのかもしれない。いつか舞台の方も見てみたいと思うが、あのファルセットボイスを考えると劇団四季には荷が重すぎるでしょう。