くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密

2013年作品
監督 コディ・キャメロン、クリス・パーン
(あらすじ)
水を食べ物に変えられる“食べ物マシーン”の暴走を何とか食い止めた発明マニアのフリント・ロックウッド。そこに彼の敬愛する大発明家チェスターVの率いるリブコーの社員たちが現れ、彼等がスワロー・フォールズ島を掃除する間だけ、リブコー本社のあるサンフランノゼに移住することになるが、ある日、そんな彼の元に食べ物マシーンが産み出したフード・アニマルが島で暴れているという情報が….


なかなか面白かった「くもりときどきミートボール(2009年)」の続編。

奇想天外のアイデアとカラフルな映像は健在であり、ガールフレンドのサム・スパークスや警察官のアール、猿のスティーブといった前回同様のメンバーが、凶暴なフード・アニマルを産み出し続ける食べ物マシーンの機能を完全に停止するため、スワロー・フォールズ島に戻ってくるというのが今回のストーリー。

実は、この作戦の裏には、リブコー社の主力商品であるフードバーの原料を得るために、フリントが発明した食べ物マシーンを手に入れたいというチェスターVの陰謀が隠されているのだが、発明家として彼に認められたいという気持ちでいっぱいのフリントにそれを見破れるはずも無く、仲間が止めるのも聞かずにチェスターVに協力してしまう。

この“仲間を信じられるか?”というのが本作のメインテーマであり、結局、フード・アニマル達まで仲間に引き入れたフリントが、仲間を持つことを拒否するチェスターVに勝利してハッピーエンドを迎えるのだが、まあ、結論がちょっと単純すぎるため、前作のような大きな感動が湧いてこないのが少し残念。

また、仲間の大切さを強調する割に、サム以外のメンバーにあまり活躍の機会が与えられていないのも不満だったのだが、それを一気に吹き飛ばしてくれたのがラストにおけるスティーブの大活躍(?)。序盤で描かれた彼の大失態が、最後の一発大逆転の伏線になっていたという見事な展開には、正直、思わず感心してしまった。

ということで、本作のストーリーは前作が終了した直後から始まっているため、復習のためにあらかじめ前作を見直しておいた方が良い。前作を見ていない妻も一緒に鑑賞していたのだが、おそらく何が何だかさっぱり理解できなかったものと思います。