マルク・シャガール展

今日は、妻と一緒に、宇都宮美術館で開催中のマルク・シャガール展“語るシャガール、語られるシャガール”に行ってきた。

キャンバスに描かれた作品は、ポスターにも使われている「青い恋人たち」と最晩年の作品という「緑、赤、青の恋人たち(街の上で)」の2点だけであり、「出エジプト記」、「ダフニスとクロエ」そして「オデュッセイア」といった本の挿絵に使われたエッチングリトグラフ作品が数多く展示されている。

いずれも有名な物語ではあるが、日頃の不勉強が祟ってしまい、特に「ダフニスとクロエ」では俺の知らないエピソードを描いた作品ばかり。まあ、絵自体を楽しめば良いという意見もあるのだろうが、やはり挿絵ということになれば大まかなストーリーくらいは知っていた方が親しみやすく、その意味では「オデュッセイア」のコーナーにストーリー紹介用のディスプレーが設置されていたのは大変有り難かった。

ということで、「出エジプト記」に登場するモーゼの頭に、二本の角のようなものが描かれていたのが気になったのだが、帰宅してから調べてみたところ、あれはモーゼの頭部から発せられる“輝く光”を表現しているらしい。ミケランジェロの作ったモーゼ像の頭にも二本の立派な角が生えているそうです。