劇団四季「ウィキッド」

今日は、家族で劇団四季の「ウィキッド」を見に行ってきた。

この作品は、2009年に行ったユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショーでダイジェスト版を見た覚えがあるのだが、そのときの印象がとても良かったのでいずれきちんとした形で鑑賞したいと思っていた。既に冬休みに入っている娘と会場の電通四季劇場“海”が入っているカレッタ汐留で合流し、鑑賞開始!

ストーリーは、俺の大好きな「オズの魔法使い」を西の悪い魔女エルファバの側から語り直したものであり、母親の不倫の結果として緑の肌で生まれてきた彼女の哀しい生い立ちが切々と描かれるのだが、彼女の学友として登場するグリンダが笑いどころを豊富に提供してくれるため、雰囲気が暗くなり過ぎるような心配はない。

特に、性格的に色々と問題のあるグリンダを最後まで悪役にしなかったところが大正解であり、エルファバとの女の友情を貫くことによって彼女が一人前の良い魔女へと成長を遂げるラストシーンはなかなか感動的。

また、動物たちから言葉を奪い、彼等を迫害することによって大衆の人気を獲得しようと企むオズの魔法使いの手口は、我が国の政治やマスコミ等の現状にも通じるところあり、子供でも楽しめる内容でありながら、立派な社会批判になっている点についていたく感心してしまった。

ということで、我が家におけるミュージカル・ブームは依然として衰えをみせておらず、来年3月には同じく劇団四季の「リトルマーメイド」を見に行く予定。もし機会があれば、ブロードウェイ・ミュージカルの来日公演なんかも見てみたいと思います。