生誕150年記念 クリムト“黄金の騎士をめぐる物語”

映画を見た後は、妻と一緒に宇都宮美術館で公開中の「生誕150年記念 クリムト“黄金の騎士をめぐる物語”」を見てきた。

グスタフ・クリムト1903年に発表した「人生は戦いなり(黄金の騎士)」をメインにした展覧会であり、時期的には、ウィーン大学の装飾壁画を巡るイザコザ(1890年代)〜ウィーン分離派の結成(1897年)〜ベートーヴェン・フリーズ(1901-1902年)〜ストックレー・フリーズ(1908-1910年)あたりに焦点を当てたかったらしい。

しかし、お目当ての油彩画に関しては、正直、集められるものだけをかき集めてきたという印象の方が強く、「人生は戦いなり」以外で“黄金の騎士”に関係するものは皆無といった状況。「アッター湖畔」と「赤子(揺りかご)」を見られたのは嬉しかったが、正直、「哲学」、「医学」、「法学」やストックレー・フリーズの原寸大写真パネルの方がずっと迫力があった。

ということで、「哲学」等は焼失してしまったらしいが、ベートーヴェン・フリーズやストックレー・フリーズは今でもオーストリアの美術館に保存されているとのことであり、いつの日か実物を拝見したいものです。