大倉山〜谷倉山

今日は、お手頃なロングコースの第12弾ということで、鹿沼市栃木市の境界線上に位置する大倉山と谷倉山を歩いてきた。

ネットで調べた限りでは、この大倉山への正式な登山道というのは整備されていないらしく、皆さん、思い思いのルートから登られているのだが、まあ、どうせなら少しでも長く鹿沼市栃木市の境界線をたどってみたい。そこで、地形図上の“宮下”の表示のすぐ北にある行き止まりの枝道を利用して、最初に304.5ピークを目指すこととし、駐車禁止の表示が無いことを確認した上で、枝道への分岐のすぐ南にある路肩に車を止めて午前6時32分に出発する。

その枝道に入ってみると、民家が無くなるあたりで舗装は終わってしまうが、道自体は依然として目指す方向へと続いている。適当なところで右手の斜面に取り付くと、さほど時間を要せずに尾根上に出ることが出来、6時56分に最初の目的地である304.5ピークに到着する。

先日歩いた鳴蟲山の尾根に比較すると、雑木林の割合が高いため少々ヤブがうるさい箇所はあるが、その分雰囲気は明るく、アップダウンも緩やかなため、むしろ“快適”といって良いくらい。286ピーク(7時28分)を経て、8時12分に大倉山の山頂(454.8m)に立つと、目の前には大規模な伐採地が広がっており、まあ、見晴らしは良いもののちょっと複雑な気分。

さて、自宅に途中経過をメールした後、西へ向かって急な斜面を下りて行く。ここから478ピーク(8時59分)のちょっと先までがこのコースで一番骨が折れる難所であり、痩せた岩場や急なアップダウンを黙々とこなしながら、9時43分に500ピーク。この辺りから次第に積雪が目立つようになり、今日は念のため6本歯の軽アイゼンを持ってきたのだが、山靴を履いてこなかったため、実際に役に立つかどうかはちょっと分からない。

地形図に記載のない立派な林道(9時50分)を横切ってさらに進んでいくと、間もなく右手に作業道(9時59分)が現れてくるところがあるが、その先にある雪がたっぷり残った長い斜面が本日最後の難関。立ち止まると笹薮の上に積もった雪が靴の中に入ってきてしまうため、ほとんどノンストップで上り続け、10時14分に谷倉山のすぐ北にある小ピークに着く。

この先からは、ようやく雪の上に人間の足跡が認められるようになり、それをたどって10時20分に谷倉山(599.4m)到着。アンテナのような高い鉄塔が2本も建っているものの、周囲は雪だらけで腰を下ろす場所も無く、証拠写真を撮ったくらいでさっさと下山に取り掛かる。

引き続き西へと続く雪上の足跡をたどっていくと、いつの間にか尾根を外してしまい、慌てて軌道修正。下山ルートに予定していた、地形図上の465ピーク手前に記された破線付近に近づいても、例によって(?)それらしい踏み跡等は見つからなかったが、沢筋に沿って北方へ下っていくと10時55分に林道と合流。思川に架けられた橋(11時10分)の先からは一般の舗装道を歩いて、12時48分に車を止めたところまで戻ってきた。総歩行距離は20.6kmだった。

ということで、谷倉山には予想した以上に雪が残っていたが、幸い凍結はしていなかったため、最後まで軽アイゼンの出番は無し。でも、やっぱりこの時期の山歩きには、山靴とスパッツくらいは用意しておいた方が良かったのかも知れません。