石尊山〜鶏鳴山〜笹目倉山

今日は、久しぶりのお手頃なロングコース第10弾ということで、鹿沼市日光市の境界線付近に位置する三つの低山をまとめて歩いてきた。

自宅から古峰ヶ原方面に出掛けるときなど、県道149号線の傍らに建つ“笹目倉山 登山道新設”の大看板は何度も目にしていたのだが、ここから鶏鳴山まで縦走したとしても大したロングコースにはなりそうもない。そこで、その東に位置する石尊山をコースに加えることを思い付き、地形図の“唐沢”のところにある林道から尾根に取り付いて、石尊山→鶏鳴山→笹目倉山の順に周回することにした。

さて、県道149号線を車で小来川方面に進み、駐車禁止の標識がないことを確認した上で、路肩の広くなっているところに車を止め、午前7時1分に出発。今来た道を引き返し、唐沢の脇道(7時17分)を北に入る。その先の林道への入り方が分かりにくいが、勇気を出して一軒の民家に向かって進んでいくと、その道は民家のすぐ右側を通って樹林地へと続いていた。

事前学習によると、その林道を終点まで進んでしまうと直接石尊山に行きづらくなるということで、まずは493ピークを目指すべく、林道を入ってすぐのところにあった作業道を右に入る。間もなく作業道は消失してしまうが、適当な尾根を見つけて上っていくと、今度は東方向からの薄い踏み跡が現れ、493ピーク(7時48分)を経て、8時3分に石尊山(594.3m)に着く。

石尊山の先は、紛らわしい尾根が頻出するとのことであったが、間違いそうなピークはあらかじめGPSに登録しておいたので大丈夫。それに加え、途中からは赤いペンキの塗られた小枝が所々で地面に刺してあり、これが心強い目印になってくれる。

とは言っても、513ピーク手前にある地形図上の破線との分岐点(8時37分)では、尾根の乗換えに手こずってしまい、やはり油断は禁物。513ピークを過ぎた頃からは赤いペンキの小枝も見当たらなくなり、一瞬だけ藪っぽいところも出てくるが、尾根は比較的明確であり、木々の間からは周囲の山を眺められるようになる。続く815ピークまでが本日一番の上りになるが、まだ体力は十分残っているのでほとんど苦にはならない。

“下山道”の標識が立つ815ピーク(9時55分)から鶏鳴山までは踏み跡もしっかりしており、もう道迷いの心配はないだろう。唯一、ちょっとだけ分かりにくい947ピークのところにも赤テープが沢山付いており、それをたどって10時31分、本日の最高地点となる鶏鳴山(961.4m)に到着。木々の間から見える男体山の姿を眺めながら本日初めての休憩を取り、ついでに自宅あて途中経過をメールする。

さて、再出発後は815ピーク(11時9分)まで引き返し、最後の目的地である笹目倉山へ向かう。往路では分からなかった分岐(=木に赤と緑のテープが巻かれている。11時12分)を右に入り、鹿除けネット沿いの踏み跡を進んでいくが、途中で一度コースアウトしそうになってしまい、慌てて軌道修正。さすがに疲れてきたため、山頂手前の急斜面では何度か立ち止まって呼吸を整える必要があったが、何とか最後まで上りきって11時54分に笹目倉山(799.9m)。

山頂には立派な御社が建っているので、とりあえずお参りをしてから下山に取り掛かる。南東へ向かう明確な登山道を下っていくと、間もなく清流園と天善教との分岐(12時3分)に到着し、ここにはネット上で何度も目にしたことのある標識が木に掛けられている。

帰りの舗装道歩きをチョッとでも少なくするためこの分岐は清流園へ進むが、尾根に沿って進んでいくといつのまにか踏み跡が薄くなってしまい、本日二度目のルートミス発覚。少し手前の目印が賑やかな場所まで引き返すと、南方向に明確な“新道”が付けられており、これをたどって急な斜面をジグザグに下りていく。

12時25分に金鉱口に到着し、そこからは荒れた林道歩きとなるが、休憩所跡(12時33分)の先では道が完全に崩壊しており、歩きづらいったらありゃしない。ようやく12時48分に“笹目倉山 登山道新設”の大看板の所に着くと、あとは県道149号線を東に進み、13時9分に駐車地点まで戻ってきた。歩行距離は17.1kmだった。

ということで、最初の唐沢から石尊山へ向かうルートについては、ネット上でもあまり紹介されていないルートだと思うのだが、GPSの助けを借りれば何とかなることが判明。他でもこんなマイナーなルートを活用すれば、ネタ切れ感の強かったお手頃なロングコースのレパートリーを大幅に増やすことが出来そうです。