錫ヶ岳

今日は、群馬県との県境にある錫ヶ岳を歩いてきた。

ほぼ1年前、この山の下調べを兼ねて白檜岳まで歩いたときは菅沼の駐車場を利用したのだが、今日は白根山には立ち寄らない予定なので、2年ぶりとなる湯元からのコースを選択。紅葉目当ての渋滞を回避するためにちょっと早目に自宅を出たところ、午前5時前に湯元の駐車場に着いてしまった。

日の出前ということで周囲はまだ薄暗いが、登山口に着く頃には明るくなっているだろうと考え、4時56分に駐車場を出発。途中でGPSの電池を交換したりしていたために少し遅くなってしまったが、5時5分に湯元スキー場に着くと、そこからしばらくはゲレンデ内の緩斜面に付けられた砂利道を進んでいく。

予想どおり、ゲレンデの左手にある登山口(5時33分)に着いたときには周囲も明るくなっていたが、上空は雲に覆われていて天気の方はあまり期待出来そうもない。AMラジオと熊鈴2個という万全の熊対策を講じた後、外山鞍部(6時33分)〜天狗平(6時51分)〜前白根(7時8分)〜避難小屋分岐(7時22分)と進んで、7時47分に白根隠山に到着。

白いガスに包まれた山頂では視界はせいぜい10数mであり、このような状況で未知のルートを歩くのは少々不安ではあるが、まあ、とりあえず次の白檜岳までは一度歩いているということで、自宅に途中経過をメールし、笹薮対策として雨具の上下を身に付けてから再出発する。

幸い、白檜岳の山頂(8時19分)を越えた頃から雲越しに太陽の存在が確認できるくらいまで天候は改善し、近くの山々が紅葉に染まっていることが分かるようになる。ルートは笹やシャクナゲ、コメツガに覆われており、所々で藪漕ぎを強いられるものの、こうなれば撤退は有り得ないということで、9時12分に水場付近の広場に到着。

ここで栄養補給を兼ねて10分程度の休憩を取った後、いよいよ錫ヶ岳への最後の上りに取り掛かる。山頂の手前で一度踏み跡を見失ってしまったが、とにかく一番高いところへ上って行けば間違いはないということで、道なき道を進んでコースに復帰。間もなく2,388mの錫ヶ岳山頂(10時4分)にたどり着いた。

樹木に囲まれた山頂は、事前学習によれば中禅寺湖方面が一部開けているとのことであったが、当然、今日はガスに覆われて何も見えない。しかし、こんな場所でも携帯はしっかり通じたので、無事山頂に着いた旨を自宅にメールしてから来た道を引き返す。

水場(10時47分)〜白檜岳(11時55分)〜白根隠山(12時17分)〜避難小屋分岐(12時50分)〜前白根(13時4分)〜天狗平(13時25分)〜外山鞍部(13時40分)〜登山口(14時27分)〜スキー場入口(14時44分)〜駐車場(14時49分)

ということで、帰路の途中、白根隠山に着いた頃が一番視界の広がった時間帯であり、山頂から何とか白根山の全貌を眺めることが出来た。紅葉の方も思ったより進んでおり、白根山の中腹や五色沼の周囲を黄色く染めていたのだが、雲に覆われた太陽の光が弱いため、鮮やかさに欠ける点がとても残念でした。