特撮博物館〜ミニチュアで見る昭和平成の技

今日は、娘の志望校のオープンキャンパスに夫婦して付き合ったついでに、東京都現代美術館で開催中の「館長庵野秀明 特撮博物館〜ミニチュアで見る昭和平成の技」を見てきた。

オープンキャンパスを出た時刻が予想より遅かったため、タクシーを使って東京都現代美術館に向かったのだが、午後3時過ぎに到着した館内には長い行列ができており、30分以上待たされた後、ようやく入場することが出来た。

会場には、昔の特撮映画やテレビ番組で使用されたというミニチュアの数々が所狭しと展示されており、それらを大勢の“大きな子どもたち”が熱心に見学している。ゴジラウルトラマンくらいなら俺も知っているが、それなりにコアな特撮ファンでなければ分からないような展示品も多い。

そんな中で俺が一番感動したのはロケット形態に変身したマグマ大使のミニチュアであり、小学生の頃に白黒テレビで毎週見ていたそのちょっと寸詰まりのフォルムには、何故か、ウルトラマンとは違う猛烈な懐かしさを覚えてしまった。

その後、この展覧会用に特別に制作されたという短編映画「巨神兵 東京に現わる」を鑑賞したり、都市の大規模なミニチュア(?)と一緒に記念写真を撮ったりして、5時半頃に会場を後にする。例によって、お土産は海洋堂の「巨神兵カプセルフィギュア」(@500円×2個)だけだった。

ということで、ミニチュアを使った特撮には、せっかく時間をかけて一生懸命作ったものを一瞬で破壊してしまう“美学”のようなものがあるのだが、CGに比べて様々な制約が存在することは間違いないところであり、再び映像表現の王道に復帰するのは相当困難なことだろうと思います。