劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

今日は、中間テストの終わった娘のリクエストで「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」を家族で見に行ってきた。

劇場版としてはこれが第三作目。前2作も観賞済みということで、どんな作品なのか、見る前からある程度の察しはついていたのだが、まあ、良くも悪くも期待を裏切らない作品であった。

メインのストーリーは完全なマンネリであるが、当然、これは想定内。また、例によって小ネタは満載であり、その意味ではスクリーンから目が離せない。今回は、松平健が出演しているのだが、彼の“暴れん坊将軍ネタ”には思わず何度か吹き出してしまった。

予想外だったのは、肝心の(?)トリックのネタがあまりにも貧弱だった点であり、いくら予算不足だからとはいえ、単純な二重蓋(扉)ネタの連発というのは劇場版として寂しすぎる。また、ラストの草原での炎上シーンも迫力に欠けること甚だしく、あれを映画のクライマックスに使おうとするのは、世界広しといえど堤幸彦監督だけであろう。

ということで、製作者側ではまだまだ続編を作る気満々のようであるが、TVドラマのスタートから早10年、仲間由紀恵の劣化が目立ち始めているのが少々の気懸り。まあ、色々と精神的な悩みもあるのかもしれないが、主演女優としてせめてもう少し楽しそうに演じていただきたいところです。