古賀志山西登山口

昨年末、赤岩山に登ったときにネットで情報収集をしていたら、古賀志山に“西登山口”なるものが存在することを初めて知った。しかも、山頂を過ぎてから559ピークの先を西へ入れば、古賀志山の北側をぐるりと周回して戻って来られるとのこと。559ピークの先はかなり岩っぽいらしいのだが、ここ最近の中尾根で得た経験(?)を生かせば、まあ、何とかなるだろうということで、県道70号を西へと進む。

日光市との境界を過ぎ、間もなく右手に見えてくる「山火事に注意」の横断幕が掲げられた林道入口に入るが、入ってすぐのところに車両通行止めのバリケードが置かれているため、止む無くその手前に車を止めて午前6時20分に出発する。

林道を進んで行くと、5分もしないうちに右手に進入禁止のロープが張られた広い作業道が出てくる。あまり登山口っぽくない雰囲気の故、最初、そこを無視して少し先の木の幹にビニールテープが巻かれている辺りで右折するが、間もなく用水路に行く手を阻まれて敢え無く挫折。先程の作業道まで引き返してそこに入ると、問題の用水路にはちゃんと木橋が架かっていた。

広い作業道はいつしか踏み跡へと変わり、それを辿って6時36分に最初の目印であるプレハブ小屋に着くが、そこを過ぎた辺りから上りは次第に急になる。何度か両手を使って岩をよじ登りながら、三角点のある432.7ピーク(6時52分)や篭岩(6時58分)を通過し、7時11分に赤岩山到着。

ここから先は経験済みということで、546ピーク(7時30分)の先の鎖場も難なくクリアし、御岳(7時40分)〜古賀志山頂(7時51分)〜富士見峠(7時58分)〜中尾根分岐(8時7分)と進んで行く。559ピーク(8時12分)で一休みした後、その先にある、鞍掛山方面を示す可愛らしい標識が立っている小鞍部に着いたのが8時20分。

そこの目の前にある鎖がぶら下がった大岩から問題の岩場が始まるのだが、この岩自体は鞍掛尾根への早朝散歩の途中に遊びで上ったこともあるので問題無し。岩の上から先も踏み跡は続いているが、下手に左方向へ降りて行くとコースアウトしてすぐに林道に出てしまうということで、8時26分に現れた分岐は赤テープのある右方向へ進む。

その先にある二番目の大岩(8時28分)が本日のメインイベント。手掛かりが少なそうなので巻き道を探そうかとも思ったが、比較的新しそうなフィックス・ロープの存在に励まされて岩に取り付く。結局、何度もロープのお世話になって何とか上り切ることが出来たが、正直、下りでは使いたくないルートだと思った。

その先も急なアップダウンが続き、なかなか気が抜けない。しかし、ルートが分かりづらくなる箇所(8時50分)では、正に絶妙のタイミングで目印の赤テープが現れ、それに助けられながら8時53分に杉の植林地へと入り、ようやく無事に岩場を脱出できたことを知る。

植林地の中は作業道が縦横に走っており、どこが正しいルートなのか分からなくなってしまったが、まあ、このまま進んでいけば林道に出られるのは間違いないので気にしない。案の定、程なく林道(9時00分)に出て、ねじれ曲がったガードレールのある十字路(9時5分)を左折すると、9時16分に車を止めたところに戻って来られた。

ということで、全体でほぼ3時間を要したこのコースは、変化に富んでいてなかなか面白い。西登山口から赤岩山までは少々藪っぽいところもあるため夏場は避けたいが、冬になったらまた歩いてみたいと思います。