長男から就職内定の朗報が届いて早一月が経とうとしているのだが、一向に帰ってくる気配が無いので、止むを得ず、鎌倉旅行の名目でこちらから押しかけて行くことにした。
妻と娘をワゴン車に乗せ、午前10時過ぎに長男の借りているアパートに到着。ちょうどコンビニから帰って来た彼を乗せて、いざ、鎌倉へ。好天に恵まれた週末ということで道路は混んでおり、あらかじめ目星を付けておいた長谷寺近くの駐車場に着いたときには、ほとんどお昼近くになってしまった。
最初は、長谷寺で長谷観音や弁天窟を見学。観音堂の中で、小石に般若心経の一文字を書くというプチ写経のようなものをやっていたので、子ども達にやらせてみたところ、長男の書く文字が中学生の頃からほとんど変わっていないことを再発見。このへんは俺に似たのかなあ。
その後、高徳院まで歩いて行き、20数年ぶりに大仏様と再会。せっかくなので、一人20円を支払って内部にも入ってみたが、中から見上げると大仏様の頭の部分が空洞になっているのが良く分かる。仏様の頭が空っぽなのは如何なものかと娘に話したところ、“悟りを開くとはそういうものではないか”とのお答えだった。
昼食の後は、江ノ電に乗って鎌倉へ移動し、小町通り沿いのお店をひやかしながら鶴岡八幡宮まで歩いて行った。ちょうど七五三のシーズンということもあって、通りは沢山の人で賑わっており、路地の奥にあった昔風のコーヒー専門店に逃げ込んで一休み。その後、再び江ノ電で長谷の駅まで戻り、ワゴン車に乗り換えて本日の宿泊地である新横浜駅前のホテルへと向かった。
まあ、これで終われば万事めでたしだったのだが、俺が帰る道を3回くらい間違ってしまったため、ようやくホテルに辿り着いたときには肉体的にも精神的にもヘロヘロの状態。ホテルのレストランで軽めの夕食を取った後は、いつの間にかベッドで寝入ってしまいました。