人生模様

1952年作品
監督 ヘンリー・コスター他 出演 チャールズ・ロートンリチャード・ウィドマーク
(あらすじ)
ソーピイ(チャールズ・ロートン)はセントラル・パーク住まいのホームレス。そろそろ寒さが身にしみる季節となったため、冬は暖かい刑務所で暮らそうと一計を案じるが、他人の傘を盗もうとしても、レストランで無銭飲食をしても、なかなか警察に逮捕してもらえない。日も暮れてしまい、困った彼がたまたま通りかかった教会に入ってみると….


短編小説の神様といわれるO・ヘンリーの代表作5篇を映画化したオムニバス作品。

監督は、第1話「警官と讚美歌」のヘンリー・コスターの他、第2話「クラリオン・コール新聞」をヘンリー・ハサウェイ、第3話「最後の一葉」をジーン・ネグレスコ、第4話「赤酋長の身代金」をハワード・ホークス、第5話「賢者の贈り物」をヘンリー・キングといった具合に、なかなか錚々たるメンバーが担当している。

全体の上映時間が117分ということで、一本当たりでは25分弱。まあ、この限られた時間ではストーリーを膨らませるといった余裕もなかったものと思われ、有名な「最後の一葉」にしても、「賢者の贈り物」にしてもほとんど原作に忠実に映画化されていたように思われる。

出演者も、第1話のチャールズ・ロートン、第2話のリチャード・ウィドマーク以外に、アン・バクスター(第3話)、フレッド・アレンとオスカー・レヴァント(第4話)、ジーン・クレインファーリー・グレンジャー(第5話)といった方々が出ている。

第1話にはマリリン・モンローも出演しており、クレジットでは彼女の名前がチャールズ・ロートンと同じ大きさで表示されるんだけど、本作での彼女は役名もないような端役での出演に過ぎない。まあ、既にこの頃から彼女の名前にはそれだけの商品価値があったということなんだろうけど、ちょっと詐欺と言われても仕方ないところ。

ということで、まあ、全体的に水準作っていうか、特に目立った作品は見当たらなかった訳であるが、強いて言えばホークスの監督した「赤酋長の身代金」が一番面白かったかなあ。正直、ナレーターで出演しているジョン・スタインベック(=本人!)を見られたのが一番嬉しかったです。